接点復活剤 使用注意
VR(ボリュームコントロール)の回転時の「ガリ」や切り替えSW(スイッチ)の切り替えノイズの防止に使用されますが、下記の様に注意が必要です。
  1. 使用は、出来るだけ最小限にする。  
  2. 他の部品には、吹きつけないようにする。
  3. 使用後は、拭き取る
A.VRへの一般的な使用方法
B.VRは交換出来れば最良です
C.悪い使用方法
D.真空管ソケットの接触不良改善の為か多量に接点復活剤を使用した例
E.多量に噴射した為、基板のエッジコネクターの端子が緑青が発生している
F.電源SW付きVRへの多量の使用例
G.大電流リレーへの使用例
A. 一般的な使用方法
A1.VRの場合は、取り出して使用                   修理の様子はこちら
          左の押さえを見ると解る様に「グリス」が使用されている、多量の接点復活剤を使用すると、
          この「グリス」が溶け出し、「抵抗体」「擦動体」に皮膜として残る
          使用するときは、少量を「抵抗体」「擦動体」に使用する、軸方向に流れないように、立てて使用する
A2.解体出来るバランスVRの場合。昔の高級機に使用している物は、後々の事を考慮して、解体出来る。
A21.清掃中     修理の様子はこちら
A22.清掃後   R=「抵抗体」   L=「擦動体」
A3.解体出来る音量VRの場合。昔の高級機に使用している物は、後々の事を考慮して、解体出来る。
A31.清掃前  右=「抵抗体」  左=「擦動体」     修理の様子はこちら
A32.清掃後     修理の様子はこちら
A4.解体出来る音量VRの場合。昔の高級機に使用している物は、後々の事を考慮して、解体出来る。
                    修理の様子はこちら
     上=修理前、  下=修理後
A42.解体できるバランスVRの場合。昔の高級機に使用している物は、後々の事を考慮して、解体出来る。
                    修理の様子はこちら
     上=修理前、  下=修理後
A5.下記は測定器やプロ機器に使用される通信機型、密閉構造に成っている
A52.通信機型VRの例    修理の様子はこちら
A53.一般VRの例
A6.左SWの場合は軸方向に流れないようにする、右VRは基板逆さにし、VRの軸を上にして使用
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A62.基板、軸に流れないように、基板を立て、軸を上にする 修理の様子はこちら
B. 交換出来れば最良です
B1.GAS THAEDRAU.9台目。         修理の様子はこちら
     上=修理(交換)前、  下=修理(交換)後         修理の様子はこちら
B2.GAS THAEDRAU.10台目。         修理の様子はこちら
     上=修理(交換)前、  下=修理(交換)後         修理の様子はこちら
B3.DENON PRA−2000RG.2台目。         修理の様子はこちら
  抵抗切換式(ATT)に交換交換。
    上=修理(交換)前、  下=修理(交換)後           修理の様子はこちら        
B4.McIntosh C34V. 2台目。         修理の様子はこちら
  抵抗切換式(ATT)に交換交換。
    上=修理(交換)前、  下=修理(交換)後           修理の様子はこちら  
C. 悪い使用方法
C0.雑音の原因がリボンケーブルの接触不良と思い、多量の接点復活剤を使用した例
C1.底板まで痕跡         修理の様子はこちら
C12.リボンケーブルに使用
C13.リボンケーブルに「緑青」が出ている。 「緑青」=verdigris
C14.受け側のコネクターにも「緑青」が出ている
C15.リボンケーブル内にも浸透し、銅箔がバラバラになっている。
C16.他のリボンケーブルも同様
D. 真空管ソケットの接触不良改善の為か多量に接点復活剤を使用した例
D1.前段の真空管ソケット。回りの基板にも接点復活材跡。         修理の様子はこちら
D2.前段の真空管ソケット。緑青が発生。
D3.前段の真空管。足に緑青が発生。
D4.高熱になる終段真空管ソケットにも噴射する。
D5.高熱になる終段真空管ソケットにも噴射する。緑青が発生。         修理の様子はこちら
E. 基板のエッジコネクタート多量に噴射した例         修理の様子はこちら
E11.多量に噴射した為、基板のエッジコネクターの端子が緑青が発生している。
E12.多量に噴射した為、相手の差し込み端子にも緑青が発生している。
E13.3回アルコール洗浄後。よく見ると左から2、7、10、15番目に緑青が見える!。
E14.新品をヤット見つける。これで完璧です。         修理の様子はこちら
E21.何回も多量に噴射した為、基板のエッジコネクターの接点回りに炭化物が生成され、絶縁不良発生。
                     端子間には+−85Vが通電されている。         修理の様子はこちら
                     カードエッジコネクターの比較。 上=交換する物、下=付いている物。
  カードエッジコネクターの比較。 下=交換する物、上=付いている物。
F. 電源SW付きVRへの多量の使用例
F1. 電源SW付きVRへの吹きつけは慎重に。         修理の様子はこちら
              VR部へ多量に吹きつけるとSW部にも付き、絶縁不良になる、又VR部へハムの原因となる。
    上=修理前、  下=修理後。
     幸い、プリ部へ余熱の為、SUB電源が有るので、電源投入リレーを増設、 SWにはDC24Vが通電している。
F2. 電源SW付きVRへの吹きつけは慎重に。         修理の様子はこちら
              VR部へ多量に吹きつけるとSW部にも付き、絶縁不良になる、又VR部へハムの原因となる。
    上=修理前、  下=修理後。
     幸い、プリ部へ余熱の為、SUB電源が有るので、電源投入リレーを増設、 SWにはDC24Vが通電している。
F3. 電源SW付きVRへの吹きつけは慎重に。         修理の様子はこちら
              VR部へ多量に吹きつけるとSW部にも付き、絶縁不良になる、又VR部へハムの原因となる。
    上=修理前、  下=修理後。
     幸い、プリ部へ余熱の為、SUB電源が有るので、電源投入リレーを増設、 SWにはDC12Vが通電している。
G. 大電流リレーへの使用例
G1.リレーの接点は、アークで「凸凹」になっている、可動部の材質も熱で劣化している
     プロは交換が原則=洗浄するより、新品に交換した方が安い修理費
G2.リレーの接点は、アークで「凸凹」になっている、可動部の材質も熱で劣化している
G3.リレーの接点は、アークで「凸凹」になっている、可動部の材質も熱で劣化している
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G4. リレーの接点は、研磨するときは注意。 洗浄剤のほうが無難、傷つけると凸凹になり、接触面積が半減する。
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