Michaelson & Austin TVA−1 6台目修理
寸評
  • 音を聞くと、初めTR(トランジスター)AMPと思わせる、これ真空管AMPと疑う!
    この巨大(強力)なトランスがその原動力でしょう
    マッキンのMC60/275の「サンドイッチ巻き+カソード帰還」による、高域の歪みの軽減の音とは対照的な、
    力強いく荒々しい低音の音が光ります
    真空管AMPの中では、一度は聞きたい機種です
平成17年2月1日到着   2月25日完成
A. 修理前の状況
  • このTVA-1はH16年2月に「ヤフー・オークション」で、ある業者から購入しました。
    しばらく満足して使用していたのですがH16年11月のある時、RCAケーブの交換等調整 したあと、パワーSW入れてみたところ音が全く出ず。 すぐ電源ヒューズ(10A)破損とわかりましたが 過電流の原因がわかりません。

B. 原因
  • 回路を理解していない人の修理の為。

C. 修理状況
  • 終段(KT−88)USソケット・前段MT管ソケット交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    電解コンデンサー増量・交換。
    高圧電解コンデンサー増量・交換。
    整流ダイオード交換。
    電源SW交換。
    SP端子交換。
    RCA端子交換。
    配線手直し、補強。
    突入電流抑制回路組み込み。

D. 使用部品
  • フイルムコンデンサー             9個 。
    USソケット                    4個。
    MTソケット                    4個。
    電解コンデンサー               10個。
    抵抗                         個 。
    整流ダイオード                 5個。
    SP端子                      4個。
    RCA端子                     4個。
    高圧電解コンデンサー             2個。
    リレー。
    電源SW。

E. 調整・測定

F. 修理費  98,000円     オーバーホール修理。
                        但し、真空管は別途です。

S. Michaelson & Austin TVA−1 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 修理前点検 前上から見る
A12. 修理前点検 後上から見る
A13. 修理前点検 倍電圧整流なのに異なる電解コンデンサー使用している?
A14. 修理前点検 下から見る
A2. 修理前点検 バイアス調整用VR、高級な通信機用(密閉型)に交換してある
             但し、AB1級動作の為、精神的安心部品
A3. 修理前点検 ひげのある半田付け?
A4. 修理前点検 交換した電解コンデンサーに+ブラックゲートの電解コンデンサー合計で194μF
A5. 修理前点検 左=着いている電解コンデンサー680μF470μF、右=交換する物3900μF×2本使用
A61. 修理前点検 ゲッターが薄くなったKT−88 真空管は消耗品です
A62. 修理前点検 手持ちの6550EHと比べると良く解ります
A7. 修理前点検 出力トランスは1次2層、2次3層巻き
A8. 修理前点検 接点復活材でべたべたの電源SW 電流が流れる機器は使用不可
A9. 修理前点検 3Pインレットに交換してある メインAMPの様な大電流が流れる機器は、接触抵抗が増すだけ。
AA1. 修理前点検 ユーザーが購入した新しい真空管 右=ECC83 左=ECC81 殆ど外観は」同じ
AA2. 修理前点検 ユーザーが購入した新しい真空管KT88(右) 左に比べ、プレートのフィンが多い
C. 修理状況
C11. 修理前 前段AMP基板
C12. 修理後 前段AMP基板 真空管ソケット4個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー4個交換
C122. 再修理後 前段AMP基板 抵抗4個、フイルムコンデンサー4個交換
C13. 修理前 前段AMP基板裏 銅箔への配線は1本のみ
C14. 修理(半田補正)後 前段AMP基板裏
C15. 完成前段AMP基板裏 洗浄後
C21. 修理前 整流・バイアス基盤 右端のダイオードに電解コンデンサー液漏れの後がある
C22. 修理後 整流・バイアス基盤 整流ダイオード5個、半固定VR4個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー交換
C23. 修理前 整流・バイアス基盤裏
C24. 修理(半田補正)後 整流・バイアス基盤裏
C25. 完成整流・バイアス基盤裏 洗浄後
C31. 修理前 高圧電解コンデンサー
C32. 修理後 高圧電解コンデンサー 最終に使用したのは3900μ/400WV 2本  
C41. 修理前 RCA端子
C42. 修理後 RCA端子
C51. 修理前 SP端子
C52. 修理後 SP端子
C6. 修理後 突入電流抑制回路。        詳しくはこちら
C71. 修理中 電源SW ケースの下が焼けて膨らんでいる
C72. 修理中 電源SW 端子が焼けて変色している
C73. 修理中 電源SW 発熱の為、接続線が取れる寸前、これを防ぐ為に、この様な所の配線は差し込み絡めるのが原則。
           線をのせてハンダするのは素人、お金を貰う修理は穴に通し絡げる
C74. 修理中 電源SW 焼けた接点 電流の流れる所には、接点復活材の使用は厳禁!
C8. 交換部品
C91. 修理前 上から見る
C92. 修理後 上から見る
C93. 修理前 下から見る
C94. 修理後 下から見る
C95. 修理後 完成 前上から見る
E. 調整・測定
E1. 調整・出力測定。
    <見方>
     下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)。
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計。
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力。
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E21. SP出力25V=78W 歪み率=1.5%  1000HZ
E22. SP出力25V=78W 歪み率=1.5%  400HZ
E3. 残留雑音 1.2mV(1000mV=1V)
       初段がECC83(12AX7)差動プッシュプルです。共通カソードになっていて、差動回路として動作します。
       よって、ヒーターからのハム・ノイズの影響が有りますので、出来るだけ、ヒーター・カソード間の絶縁特性の良い物を
       選別して、使用してください。
       トランスレス真空管TVが全盛の時代には、良い製品が沢山製作されましたが、
       現在ではその様な需要が有りませんので、選別で探すしか方法が有りません。
       又、真空管の性能(増幅率等)には関係有りません。
E−4. 24時間エージング中。
S. Michaelson & Austin TVA−1 の仕様(マニアルより) 
型式 管球式(終段KT-88 PP)ステレオパワーアンプ
実効出力 70W+70W
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.2dB、 10Hz〜25kHz -1.0dB
出力帯域幅 8Hz〜45kHz
SN比 -88dB以上
高調波歪率 0.05%以下(1kHz、5W出力時)
入力感度/インピーダンス 750mV/100kΩ
出力インピーダンス 4〜8Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法 幅mm457×高さ190mm×奥行280mm
重量 約32kg
                    tva1-6-18
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