Michaelson & Austin TVA−1. 5台目再修理
前回修理はこちら           平成21年8月3日到着   8月6日完成
A. 修理前の状況
  • KT88 1本不良。

B. 原因
  • 経年劣化 (特にKT−88)

U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定

V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる購入真空管測定 購入先

C. 修理状況
  • 修理状況
    フイルムコンデンサー交換(ユーザ希望)。
    KT−88カソード抵抗交換。
D. 使用部品
  • フイルムコンデンサー                 9個 。
    KT−88カソード抵抗                 4個。

E. 調整・測定

F. 修理費   37,000円     オーバーホール修理。
                         但し、真空管は別途です。
A. 修理前の状況
A11. 修理前点検 下から見る
A22. 修理前点検 焼けたKT−88カソード抵抗。
C. 修理状況
C11. 修理前 前段AMP基板
C12. 修理後 前段AMP基板 フイルムコンデンサー4個交換(ユーザ希望)
C13. 修理前 前段AMP基板裏
C14. 修理(半田補正)後 前段AMP基板裏
C15. 完成前段AMP基板裏 洗浄後
C2. 修理後検 KT−88カソード抵抗を5Wに交換する。
C41. 修理中 電源トランスの錆落とし。
C42. 修理中 出力トランスの錆落とし。
C8. 交換部品
C91. 修理前 下から見る
C92. 修理後 下から見る
U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
U0. 付属真空管。 左からR1(ECC83)、R2(ECC81)、L1(ECC83)、L2(ECC81)。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      12AT7(ECC81)相互コンダクタンス=6000μmho「Ep=250V、Eg1=−12V、Ip=10mA」
      12AX7(ECC83)相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U11. R1「ECC83」、ユニット1測定。 Gm=2300μmho、IP=1.5mA。
                        Cレンジ=3000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U12. R1「ECC83」、ユニット2測定。 Gm=2340μmho、IP=1.6mA。
U21. R2「ECC81」、ユニット1測定。 Gm=4600μmho、IP=7.3mA。
                        Cレンジ=6000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U22. R2「ECC81」、ユニット2測定。 Gm=5200μmho、IP=8.1mA。
U31. L1「ECC83」、ユニット1測定。 Gm=2220μmho、IP=1.6mA。
                        Cレンジ=3000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U32. L1「ECC83」、ユニット2測定。 Gm=2240μmho、IP=1.5mA。
U41. L2「ECC81」、ユニット1測定。 Gm=5200μmho、IP=9.2mA。
                        Cレンジ=6000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U42. L2「ECC81」、ユニット2測定。 Gm=4800μmho、IP=7.9mA。
U5. 付属真空管。 左から松下12AX7 1本目、 松下12AX7 2本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の、
     12AX7(ECC83)相互コンダクタンス=1600μmho 「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U52. 付属真空管。 左から松下12AX7 1本目、 松下12AX7 2本目。 ハカマ、足は綺麗。
U531. 付属真空管。 松下12AX7 1本目、ユニット1測定。 Gm=2010μmho、IP=1.5mA。
                        Cレンジ=3000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U532. 付属真空管。 松下12AX7 1本目、ユニット2測定。 Gm=2100μmho、IP=1.6mA。
U541. 付属真空管。 松下12AX7 2本目、ユニット1測定。 Gm=2240μmho、IP=1.5mA。
                        Cレンジ=3000μmhoレンジ、「Ep=225V、Eg1=−2V」。
U542. 付属真空管。 松下12AX7 2本目、ユニット2測定。 Gm=2280μmho、IP=1.4mA。
U6. 付属出力真空管「KT−88」。 左からL1(不良)、L2、R1、R2。
      真空管ハンドブック(規格表)のKT−88相互コンダクタンス=11500μmho、
      「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U61. R1「KT−88」測定。 Gm=12000μmho、IP=123.3mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
U62. R1「KT−88」測定。 Gm=12500μmho、IP=125.7mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
U63. L1「KT−88」測定。 Gm=0μmho、IP=0.0mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
U64. L2「KT−88」測定。 Gm=11700μmho、IP=123.1mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる新品購入真空管測定
V0. 新品購入出力真空管「KT−88」。 左から1本目、2、3、4本目。
    真空管ハンドブック(規格表)のKT−88相互コンダクタンス=11500μmho、
    「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V1. 新品購入「KT−88」1本目測定。 Gm=10700μmho、IP=116.2mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
V2. 新品購入「KT−88」2本目測定。 Gm=10800μmho、IP=117.2mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
V3. 新品購入「KT−88」3本目測定。 Gm=11400μmho、IP=115.2mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
V4. 新品購入「KT−88」4本目測定。 Gm=11200μmho、IP=114.5mA。
                     Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=250V、Esg2=250V、Eg1=−15V」。
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整。
    <見方>。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)、   下段中右上=周波数計。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形、 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. R側SP出力30V=112W、 歪み率=1.7%(3%レンジ)、  1000HZ。
E22. L側SP出力30V=112W、 歪み率=1.4%(3%レンジ)、  1000HZ。
E31. R側SP出力30V=112W、 歪み率=1.5%(3%レンジ)、  400HZ。
E32. L側SP出力30V=112W、 歪み率=1.4%(3%レンジ)、  400HZ。
E41. 付属松下「12AX7」使用SP出力残留雑音、 R=2.7mV、 L=1.6mV(1000mV=1V)
       初段がECC83(12AX7)差動プッシュプルです。共通カソードになっていて、差動回路として動作します。
       よって、ヒーターからのハム・ノイズの影響が有りますので、出来るだけ、ヒーター・カソード間の絶縁特性の良い物を
       選別して、使用してください。
       トランスレス真空管TVが全盛の時代には、良い製品が沢山製作されましたが、
       現在ではその様な需要が有りませんので、選別で探すしか方法が有りません。
       又、真空管の性能(増幅率等)には関係有りません。       
E42. 付属「ECC83」使用SP出力残留雑音、
        R=2.7mV、 L=1.69mV(1000mV=1V)
E43. 手持ち新品「electro−harmonix12AX7EHelectro−harmonix12AT7EH」SP出力残留雑音、
       R=3.2mV、 L=1.9mV(1000mV=1V)
E5.  完成 24時間エージング。
                       tva1-52-1a
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