LUX SQ-38FD. 4台目修理
平成21年5月17日持込  平成22年6月3日完成
A. 修理前の状況
  • 使用中のある時期に、内部でバリバリという音を伴いスパーク光を発してそのまま停止しました。

S. 修理前点検測定

B. 原因
  • 経年変化による劣化、6AQ8不良。

C. 修理状況
  • 出力真空管50CA10ソケット交換。
    Miniature Tubes管ソケット交換。
    電解コンデンサ交換。
    ブロック電解コンデンサー交換。
    整流ダイオード交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    各部ハンダ補正。

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定 別ファイルが開きます。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる新品購入真空管測定 別ファイルが開きます。
K. 木製ケース修理
             別ファイルが開きます
D. 使用部品
  • 出力真空管50CA10ソケット           4個。
    Miniature Tubes管ソケット交換            8個。
    電解コンデンサ                      個。
    ブロック電解コンデンサ                 4個。
    フイルムコンデンサ−                  個。
    半固定VR                        6個。
    整流ダイオード                     8個。

E. 調整・測定

F. 修理費          135,000円  オーバーホール修理。
                     但し、真空管は別途です。

S. LUX SQ-38FD の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 外観 前から見る
A12. 外観 前右から見る
A13. 外観 後から見る
A14. 外観 後左から見る
A15. 外観 上から見る
A21. 外観 下前から見る
A22. 外観 下前左から見る
A23. 外観 下後から見る
A24. 外観 下後右から見る
A25. 外観 下から見る
A26. 外観 下から見る、止めネジの座金位置を合わせていない
A31. 木箱から取出 前から見る。
A32. 木箱から取出 左から見る。 暖房によると見られる、露結による錆びが発生している。
            使用しないときは、タオル等を掛けておくと防止出来ます。 AMPの故障予防方法参照
A33. 木箱から取出 後から見る
A34. 木箱から取出 右から見る。 暖房によると見られる、露結による錆びが発生している。
            使用しないときは、タオル等を掛けておくと防止出来ます。 AMPの故障予防方法参照
A35. 木箱から取出 上から見る
A36. 木箱から取出、真空管を取り、シールドを外し 上から見る
A37. 木箱から取出、真空管を取り、シールドを外し 上から見る。 頭の膨らんだ電解コンデンサー。
A38. 木箱から取出、真空管を取り、シールドを外し 上から見る。 パネル裏SW類。
A41. 木箱から取出 下前から見る
A42. 木箱から取出 下左から見る
A43. 木箱から取出 下後から見る
A44. ケースから取出 下右から見る
A45. 木箱から取出 下から見る
A46. 木箱から取出、下蓋とり、 下から見る
A51. 点検中 NEC製50CA10−4本。
A52. 点検中 50CA10−4本、左側1本がゲッタが薄くなっている
A53. 点検中 50CA10−3本、強い洗浄材を使用したままなので、足に緑青が出ている。
A61. 点検中 6267、6AQ8、右端の6AQ8は不良=空気管。
A62. 点検中 6267、6AQ8、強い洗浄材を使用したままなので、足に緑青が出ている。
A63. 点検中 不良球の6AQ8、ゲータは完全に消失!
A64. 点検中 不良球の6AQ8、ステムも綺麗で、使用(通電)時間は少ないと思われる。
A65. 点検中 不良球の6AQ8、ステムも綺麗!
A71. 点検中 12AX7
A72. 点検中 12AX7、強い洗浄材を使用したままなので、足に緑青が出ている。
S. 修理前点検測定
S11. 出力・歪み率測定。 不良6AQ8は手持ちと交換して測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定。 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形、上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。 
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
S21. R側SP出力電圧14V=24.5W出力、4.4%歪み。 AUX入力、1000HZ
S22. L側SP出力電圧15V=28W出力、5%歪み。 AUX入力、1000HZ
S31. R側SP出力電圧14V=24.5W出力、4%歪み。 AUX入力、400HZ
S32. L側SP出力電圧14V=24.5W出力、4%歪み。 AUX入力、400HZ
S41. R側SP出力電圧14V=24.5W出力、4%歪み。 MM入力、1000HZ
S42. L側SP出力電圧14V=24.5W出力、4%歪み。 MM入力、1000HZ
S51. R側SP出力電圧14V=24.5W出力、3.4%歪み。 MM入力、400HZ
S52. L側SP出力電圧15V=28W出力、6%歪み。 MM入力、400HZ
C. 修理状況
C11. 修理前 下から見る。
C12. 修理後 下から見る。
C21. 修理前 上から見る。
C22. 修理後 上から見る。
C23. 修理後 真空管を挿し、上から見る。
C31. 修理前、メインAMP部。
C32. 修理後、メインAMP部。
C33. 修理前、電源トランス付近。
C34. 修理後、電源トランス付近。
C35. 修理前、出力トランス付近。
C36. 修理後、出力トランス付近。
C41. 修理前、プリAMP部。
C42. 修理後、プリAMP部。
C51. 修理前、出力真空管50CA10、前段真空管6DT8・6267のソケット。
C52. 修理中、メインAMP部。 ソケットのピン固定のため、「ジャンク真空管」を挿入して配線を行う。
           使用する「ジャンク真空管」は、本来の出番は決して無い、TV球のダンパー管や高圧整流管です。
C53. 修理後、出力真空管50CA10、前段真空管6DT8(6AQ8)、 6267のソケット。
C61. 修理前、12AX7のソケット。
C62. 修理中、プリAMP部。 ソケットのピン固定のため、「ジャンク真空管」を挿入して配線を行う。
           使用する「ジャンク真空管」は、本来の出番は決して無い、TV球の高圧整流管です。
C63. 修理後、12AX7のソケット。
C71. 前パネルを取る。
C72. VRのクリックを演出する物。
C73. 前パネル清掃。
C74. ツマミ接着する。
C81. 交換部品。
C82. 交換部品、 電源高圧ブロック電解コンデンサー。
             上=新しい電解コンデンサー(100/100μ/500WV)、下=交換した物(47/47μ/450WV)。
E. 調整・測定>
E11. 予備球50CA10使用の、出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.3%歪み。 AUX入力、1000HZ
E22. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 AUX入力、1000HZ
E23. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 AUX入力、400HZ
E24. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 AUX入力、400HZ
E31. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.4%歪み。 MM入力、1000HZ
E32. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 MM入力、1000HZ
E33. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.4%歪み。 MM入力、400HZ
E34. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 MM入力、400HZ
E5. 第2予備球50CA10使用の、出力・歪み率測定・調整
E61. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.3%歪み。 AUX入力、1000HZ
E62. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 AUX入力、1000HZ
E63. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.4%歪み。 AUX入力、400HZ
E64. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.55%歪み。 AUX入力、400HZ
E71. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.4%歪み。 MM入力、1000HZ
E72. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 MM入力、1000HZ
E73. R側SP出力電圧17V=36W出力、0.4%歪み。 MM入力、400HZ
E74. L側SP出力電圧17V=36W出力、0.5%歪み。 MM入力、400HZ
E91. 完成、前から見る、 24時間エージング中。
E92. 完成、後から見る、 24時間エージング中。
S. LUX SQ-38FD の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 管球式プリメインアンプ
連続実効出力 30W+30W(4Ω、8Ω、16Ω)
全高調波歪率 0.7%以下(最大出力時)
周波数特性 20Hz〜20kHz /-1dB
入力感度 Phono1、2= 2.2mV
Aux1、2、3= 200mV
入力インピーダンス Phono1、2= 50kΩ
Aux1、2、3= 200kΩ
SN比 Phono= 60dB以上、 Aux= 70dB以上
トーンコントロール LUX方式、 NF型湾曲点周波数切換付
残留雑音 1mV以下
付属装置 ハイフィルター、 ローフィルター、 メイン部入力レベルセット
テープモニタースイッチ及び端子、 DIN規格テープコネクター
使用真空管 12AX7×4、 6267×2、 6AQ8×2、50CA10×4、
外形寸法 幅476×高さ190×奥行335mm
重量 18kg
価格 98,000円
販売年月 1970年7月
                       sq38d4-3q
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