YAMAHA B−1. 6台目修理記録
平成23年6月1日到着  月日完成
寸評
  • ヤマハがOEMで作らせたFETが使用されております(写真C81〜C96)。
    これの代替えは大変です、2〜3個パラにしないと損失が足りませんし、物理てきに大変です。
    放熱器に異常に熱くなる(熱センサーが働く)、「ポップ」ノイズ出る、等は直ぐに点検しましょう。
    UC-1を使用時、SPのマイナスラインは切り替えていませんので、RLの短絡に注意する。
    プロテクト回路に、未熟な所が有りこの4台目B−1の様に終段FET(電界トランジスター)が死にました!
    問題は、終段FET(電界トランジスター)ブロックに温度感知サーミスタが付いていますが、動作が100%では有りません。
    温度感知して作動(多分80度C)しても、終段FET(電界トランジスター)に電気が遮断されない事が、希に起こります。
    改造方法は修理の中にヒント有り。
A. 修理前の状況
  • 父の後を継ぎ古いオーディオ機材を多数所有しており、思い出のアンプです、父が生前良く聞いていて父の側で「なるほど」と唸ったのを覚えています。
    (新品のピカピカだったのですが?父から伯父が借りて何年かして帰ってきた所オーバーロード状態でした。


B. 原因・現状
  • プロテクト解錠しない
    R側終段FET(電解トランジスター)焼損
    電源制御基板TR(トランジスター)焼損
    電源制御TR(トランジスター)焼損。
    RL側ドライブ基板TR(トランジスター)不良


C. 修理状況
  • 大型を除く、全電解コンデンサー交換。
    ペーパーコンデンサーをメタライズド・フイルム・コンデンサーに交換。
    半固定VR交換。
    劣化TR(トランジスター)交換劣化。
    不良FET(電界トランジスター)交換。
    入力切り替えリレー交換。
    SP接続リレー交換。
    終段FET交換(支給品)。
    電源制御TR(トランジスター)交換。
    RL側ドライブ基板TR(トランジスター)交換。
    ドライブ基板TR(トランジスター)交換。
    終段FET(電界トランジスター)温度検知器(サーモスタット)増設。
    電源コードを取り、3Pインレット取り付け。


D. UC−1 修理<別ファイルが開きます>

K. 電解コンデンサー比較・検討<別ファイルが開きます>

E. 使用部品
  • 電解コンデンサー       38個(ニチコン・ミューズ使用)
    フイルム・コンデンサー           24個
    半固定VR                  12 個
    TR(トランジスター)             27個
    FET(電解トランジスター)          2個
    リレー                       1個
    SP接続リレー                  5個
    3Pインレット                     1個 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    温度検知器(サーモスタット)           2個
    終段FET交換                   2個(支給品)


G. 修理費      170,000円 「終段FET(電解トランジスター)、大型電解コンデンサー」別途


S. YAMAHA B−1 の仕様(マニアルより)

U. YAMAHA UC−1 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中、前から見る。
A12. 点検中、前左から見る。
A13. 点検中、左から見る。
A14. 点検中、後から見る。
A15. 点検中、後右から見る。
A16. 点検中、右から見る。
A21. 点検中、上から見る
A22. 点検中、上蓋を取り、上から見る。
A23. 点検中、上蓋を取り、上から見る、左右で終段FET(電解トランジスター)の放熱器の色が異なる。
A31. 点検中、下前から見る。
A32. 点検中、下前右から見る。
A33. 点検中、下後から見る。
A34. 点検中、下後左から見る。
A41. 点検中、下から見る。
A42. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
A43. 点検中、下蓋を取り、ヒューズを見る、左側の1本の配線切断+再半田。
A43. 点検中 電源ユニットの取り付けビスが無い
A44. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の液漏れ跡!
A45. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の液漏れ跡、配線を外し確認。
A46. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の端子ビスに放電アーク跡!
A51. 点検中 電源1基板の熱の為頭のビニールが剥けた電解コンデンサー
A52. 点検中 電源2基板の熱の為頭のビニールが剥けた電解コンデンサー
A53. 点検中 左右で異なる側ドライブ基板
A54. 点検中 修理の時、銅箔?離がある右ドライブ基板裏
A61. 点検中 電源ケーブル
A62. 点検中 入力RCA端子
A62. 点検中  終段出力FET(電解トランジスター)放熱器、上=L側、下=R側。
C. 修理状況
C10. 修理中 基板を外したシャーシ
C102. 修理中 基板を外したシャーシ、 右半分錆防止剤を塗る。
C11. 修理前 R側ドライブ基板
C12. 修理後 R側ドライブ基板  半固定VR4個、電解コンデンサー3個、フィルムコンデンサー1個交換
                       TR(トランジスター)3個交換
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏
C14. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏
C15. 修理中 R側ドライブ基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C16. 完成R側ドライブ基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C17. 修理前 R側ドライブ基板、ドライブFET(電解トランジスター)+TR(トランジスター)
C18. 修理後 R側ドライブ基板、ドライブFET(電解トランジスター)+TR(トランジスター)、放熱シリコンを塗布し、取り付け直す。
C21. 修理前 L側ドライブ基板
C22. 修理後 L側ドライブ基板  半固定VR4個、電解コンデンサー3個、フィルムコンデンサー1個交換
                       TR(トランジスター)3個交換
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏
C24. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏
C25. 修理中 L側ドライブ基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C26. 完成L側ドライブ基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C27. 修理前 L側ドライブ基板、ドライブFET(電解トランジスター)+TR(トランジスター)
C28. 修理後 L側ドライブ基板、ドライブFET(電解トランジスター)+TR(トランジスター)、放熱シリコンを塗布し、取り付け直す。
C31. 修理前 Filter基板
C32. 修理後 Filter基板 リレー、電解コンデンサー4個、TR(トランジスター)4個交換
C34. 修理前 Filter基板裏
C35. 修理(半田補正)後 Filter基板裏、フィルムコンデンサー4個追加
C36. 修理中 Filter基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C37. 完成Filter基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C41. 修理前 電源1基板
C42. 修理後 電源1基板  半固定VR1、電解コンデンサー8個、TR(トランジスター)6個 交換、セラミックコンデンサー2個追加
C43. 修理前 電源1基板裏
C432. 修理中 電源1基板裏、半田不良ヶ所。
C433. 修理中 電源1基板裏、 半田の糊代を増す。
C44. 修理(半田補正)後 電源1基板裏
C45. 修理中 電源1基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C46. 完成電源1基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C51. 修理前 電源2基板
C52. 修理後 電源2基板  TR(トランジスター)12個、半固定VR3、電解コンデンサー16個交換
C53. 修理前 電源2基板裏
C531. 修理中 電源2基板裏、 半田の糊代を増す。
C54. 修理(半田補正)後 電源2基板裏
C55. 修理中 電源2基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C56. 完成電源2基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 電源3基板
C62. 修理後 電源3基板  TR(トランジスター)34個交換
C63. 修理前 電源3基板裏
C631. 修理中 電源3基板裏、 半田の糊代を増す。
C64. 修理(半田補正)後 電源3基板裏
C65. 修理中 電源3基板裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C66. 完成電源3基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 電源出力TR基板
C72. 修理後 電源出力TR基板、TR(トランジスター)4個交換、交換TR(トランジスター)名前はマスキングしました。
C73. 修理前 電源出力TR基板裏
C74. 完成電源出力TR基板裏、ダイオード4個追加。
C75. 修理前 電源出力TR基板コネクター足
C76. 修理(清掃)後 電源出力TR基板コネクター足
C81. 修理前 R側終段出力FET(電解トランジスター)。
C82. 修理(交換)後 R側終段出力FET(電解トランジスター)、FET(電解トランジスター)2個交換。
C83. 修理前 R側終段出力FET(電解トランジスター)裏
C84. 修理後 R側終段出力FET(電解トランジスター)裏
C842. 完成R側終段出力FET(電解トランジスター)裏、サーモスタット増設。
C85. 修理前 R側終段出力FET(電解トランジスター)コネクター足
C86. 修理(清掃)後 R側終段出力FET(電解トランジスター)コネクター足
C91. 修理前 L側終段出力FET(電解トランジスター)、 熱のため色が変色している!
C912. 修理中 L側終段出力FET(電解トランジスター)「+側」、放熱器シリコンもカチカチ!
C912. 修理中 L側終段出力FET(電解トランジスター)「−側」、放熱器シリコンもカチカチ!
C93. 修理前 L側終段出力FET(電解トランジスター)裏
C94. 修理後 L側終段出力FET(電解トランジスター)裏、サーモスタット増設。
C95. 修理前 L側終段出力FET(電解トランジスター)コネクター足
C96. 修理(研磨)後 L側終段出力FET(電解トランジスター)コネクター足
CA1. 修理前  電源投入SW回路
CA2. 修理後  電源投入SW回路 電解コンデンサー2個交換。
CA3. 修理前  電源投入SW基板
CA4. 修理後  電源投入SW基板 電解コンデンサー2個交換
CA6. 修理前 電源投入SW基板裏
CA7. 修理(半田補正)後 電源投入SW基板裏
CA8. 完成電源投入SW基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CB1. 後パネルを取り修理中
CB2. 修理前 RCA端子基板
CB3. 修理後 RCA端子基板 電解コンデンサー2個交換
CB4. 修理前 RCA端子基板裏
CB41. 修理中 RCA端子基板裏、半田不良ケ所
CB5. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏、フイルムコンデンサー2個追加
CB6. 完成RCA端子基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CC1. 修理前 出力フイルター基板
CC2. 修理前 出力フイルター基板裏
CC3. 修理(半田補正)後 出力フイルター基板裏
CC4. 完成出力フイルター基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CD1. 修理中 SP端子裏・SP接続リレーソケット端子配線点検・半田補正
CE1. 修理前 SP接続リレー
CE2. 修理(交換)後 SP接続リレー
CF1. 修理前 電源ケーブル
CF2. 修理(交換)後 電源ケーブル、不要なControl端子に取り付ける。
                                 使用する3PインレットはFURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
CG1. 修理前 前パネルVR・電源SW基板裏
CG2. 修理(半田補正)後 前パネルVR・電源SW基板裏
CG3. 完成前パネルVR・電源SW基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CG4. 修理前 前パネルVR・電源SWのコネクター端子
CG5. 修理(清掃)後 前パネルVR・電源SWのコネクター端子。 メッキ処理なので研磨はしないで清掃のみ。
CG6. 修理前 前パネルVR・電源SWのコネクター端子反対側
CG7. 修理(清掃)後 前パネルVR・電源SWのコネクター端子反対側。 メッキ処理なので研磨はしないで清掃のみ。
CH. パネル清掃
CJ1. 交換部品、取り出した電源ブロック電解コンデンサー
CJ1. 交換部品、取り出した電源ブロック電解コンデンサー、マイナス端子よりアークの跡がある?
CJ2. 交換部品、足黒のTR(トランジスター)
CJ3. 交換部品、SP接続リレー5個。
CJ4. 交換部品、SP接続リレー、左=使用した物。右=未使用。
CJ5. 交換部品、終段FET(電解トランジスター)、左=使用した物。右=交換した物。
CK1. 修理前 上から見る
CK2. 修理後 上から見る
CK3. 修理前 下から見る
CK4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. R側、SP出力電圧=42V=220W出力 0.04%歪み 1000HZ
E22. L側、SP出力電圧=42V=220W出力 0.04%歪み 1000HZ
E31. R側、SP出力電圧=42V=220W出力 0.04%歪み 400HZ
E32. L側、SP出力電圧=42V=220W出力 0.04%歪み 400HZ
E5. 24時間エージング、左は 「HMA−9500mkU. 32台目
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