QUAD 22 1台目修理
同時修理 QUADU. 1台目修理  QUADU. 2台目修理 平成24年8月24日持込  10月11日完成
A. 修理前の状況
  • 夫の形見。


B. 原因
  • 経年変化による劣化。

L. ステップアップ(昇圧)トランス点検・水分抜き。
  • 長く未通電の高圧トランスは水分を抜いてから使用する。
    これを怠ると、層間絶縁破壊が起こる。

T. バラック修理後の測定(QUAD22.1台目+QUADU.1台目+QUADU.2台目)

C. 修理状況
  • 電解コンデンサ交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    劣化ハンダ補正。

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                      1個交換。
    タンタルコンデンサー                    2個交換。
    フイルムコンデンサ−                   10個交換。


G. 修理費          25,000円   特別に通常修理。
                             3台目からの、お馴染みさん価格。
                             但し、真空管は別途です。

S. QUAD 22 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A11. ステップアップ 前から見る
A12. ステップアップトランス 前右から見る
A13. ステップアップトランス 後から見る
A14. ステップアップトランス 後左から見る
A15. ステップアップトランス 上から見る
A16. ステップアップトランス 下から見る
A17. ステップアップトランス 下蓋裏側見る
A18. ステップアップトランス 内部見る
A18. ステップアップトランス トランス下のクションが移動している。
A21. 点検 前から見る
A22. 点検 前左から見る
A23. 点検 後から見る
A24. 点検 上から見る
A25. 点検 下から見る
A26. 点検 下前から見る
A27. 点検 下後から見る
A28. 点検 下後右から見る
A31. 点検中 マインAMP接続コネクター
A32. 点検中 付属電源コード
A33. 点検中 付属、右=Pickup Adaptor、 右=Tape Input Adaptor。
A41. 点検中 入出力RCA端子郡等 
A42. 点検中 入出力RCA端子、 間隔狭く、引っ込みタイプなので、現在のコネクターは使用不可 
A43. 点検中 入出力RCA端子、 間隔狭く、RCAコネクターは1つおきでないと交換できない 
A51. ステップアップ(昇圧)トランス点検・水分抜き。
      
  • 長期休眠の機器は通電前に、トランスの水分抜き処理。 奥=1台目、 前=2台目。
  • 長い間通電していない「トランスの高圧巻き線」は湿気を含み、絶縁力が落ちているので、
    巻き線に直流を流し、銅損の熱で乾燥させる。巻き線の電流を考慮し、長時間通電する(10〜20時間連続)
T. バラック修理後の測定(QUAD22.1台目+QUADU.1台目+QUADU.2台目)
T1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T11. RADIO_500Hz入力、R側SP出力電圧11V=15W出力、 0.82%歪み。
                    L側SP出力電圧11V=15W出力、 1.27%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T11. RADIO_500Hz入力、R側SP出力電圧8V=8W出力、 0.33%歪み。
                    L側SP出力電圧11V=15W出力、 1.2%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
C. 修理状況
C11. 修理前 ケースから出し、上から見る。
C12. 修理後 ケースから出し、上から見る。
C13. 修理前 ケースから出し、真空管を外し、上から見る。
C132. 修理中 真空管ソケットに接点復活材が付着している。
C21. 修理前 ケースから出し、下から見る。
C22. 修理後 ケースから出し、下から見る。
C31. 修理前、メインVRが交換されている。
C32. 修理前、メインVRが交換されている、下から見る。
C81. 交換部品(QUAD22+QUADU. 1−2台目共)。
E1.  24時間エージング。 左は、MR−78
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
    真空管ハンドブック(規格表)の、
    12AX7(ECC83)相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Ip=1.2mA、Eg1=−2V」。
    6267(EF86)相互コンダクタンス=2000μmho「Ep=250V、Ip=3mA、Esg=140V、Eg1=−2V」。
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
付属真空管 「12AX7(ECC83)」、左から1、2本目。 「6267(EF86)」、左から3、4本目。
U11. 付属1本目「12AX7」 ユニット1。 Gm測定=2000μmho、IP=1.74mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Eg1=−2V」
      現在の新品製品の測定はこちら
U12. 付属1本目「12AX7」 ユニット2。 Gm測定=2200μmho、IP=1.88mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Eg1=−2V」
U21. 付属2本目「12AX7」 ユニット1。 Gm測定=2600μmho、IP=2.12mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Eg1=−2V」
U22. 付属2本目「12AX7」 ユニット2。 Gm測定=2000μmho、IP=1.63mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Eg1=−2V」
U4. 付属1本目「6267」。 Gm測定=1700μmho、IP=1.95mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=150V、Eg1=−2V」
        現在の新品製品の測定はこちら
U5. 付属2本目「6267」。 Gm測定=1800μmho、IP=1.74mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=150V、Eg1=−2V」
S. QUAD22 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 管球式プリアンプ QUAD22
出力電圧 1.4V
全高調波歪率 0.1%以下(1.4V出力時)
周波数特性 20Hz〜20kHz /+-1dB
入力感度 Phono=4mV
RADIO、TAPE=70mV/100kΩ
MicroPhone=1.5mV/100
SN比 70dB以上
トーンコントロール +−15dB(100Hz、10kHz)
フイルター周波数 5kHz, 7kHz, 10kHz
クロストーク 40dB/20Hz〜20kHz
電源 330V/4mA, 6.3V/1.1A
使用真空管 EF86(6267)×2本、 ECC83(12AX7)×2本
外形寸法 幅263×高さ88×奥行150mm
重量 3.1kg
                  quad22_11a
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