QUADU. 3台目修理
同時修理 QUADU. 4台目修理 QUAD22. 2台目修理   平成24年8月24日持込  月日完成
A. 修理前の状況
  • 夫の形見。


B. 原因
  • 経年変化による劣化。

L. 電源トランス、出力トランス点検・水分抜き。
  • 長く未通電の高圧トランスは水分を抜いてから使用する。
    これを怠ると、層間絶縁破壊が起こる。

C. 修理状況
  • Miniature Tubes管ソケット交換。
    電解コンデンサ交換。
    ブロック電解コンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    各部ハンダ補正。

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定

D. 使用部品
  • Miniature Tubes管ソケット交換            個。
    電解コンデンサ                      個。
    ブロック電解コンデンサ                 個。
    フイルムコンデンサ−                  個。


E. 調整・測定

G. 修理費          0,000円 <<オーバーホール修理>>
                            <<但し、真空管は別途です。>>

S. QUAD 22 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A11. 前から見る
A12. 点検 前右から見る
A13. 点検 前左から見る
A14. 点検 後から見る
A15. 点検 上から見る
A16. 点検 下から見る
A21. 点検 下蓋を取り、下から見る
A22. 点検 ヒビ割れているフイルムコンデンサー
A23. 点検 入力端子郡裏を見る
A31. 点検 真空管を取り去り、上から見る
A41. 電源トランス、出力トランス点検・水分抜き。
      
  • 長期休眠の機器は通電前に、トランスの水分抜き処理。 左=3台目、 右=4台目。
  • 長い間通電していない「トランスの高圧巻き線」は湿気を含み、絶縁力が落ちているので、
    巻き線に直流を流し、銅損の熱で乾燥させる。巻き線の電流を考慮し、長時間通電する(10〜20時間連続)
C. 修理状況
C11. 修理前 ケースから出し、上から見る。
C12. 修理後 ケースから出し、上から見る。
C13. 修理前 ケースから出し、真空管を外し、上から見る。
C14. 修理後 ケースから出し、真空管を外し、上から見る。
C61. 修理前、12AX7のソケット。
C63. 修理後、12AX7のソケット。
C81. 交換部品。
E. 測定・調整
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.73%歪み。
                 L側SP出力電圧17V=36W出力、 1.25%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.59%歪み。
                    L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.67%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.50%歪み。
                    L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.50%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.43%歪み。
                  L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.43%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. AUX_5kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.46%歪み。
                 L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.46%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.87%歪み。
                   L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.88%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側SP出力電圧10V=12.5W出力、 9.34%歪み。
                   L側SP出力電圧10V=12.5W出力、 9.21%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E4. 完成、 24時間エージング中。 右は「YAMAHA B−1(UC-1付). 7台目
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
   6267(EF86)相互コンダクタンス=2000μmho「Ep=250V、Ip=3mA、Esg=140V、Eg1=−2V」。
         (1960/1962ナショナル真空管ハンドブックより)、(全日本真空管マニュアル、オーディオ用真空管マニアルより。
   KT66相互コンダクタンス=6300μmho「Ep=250V、Esg=250V、Ip=85mA、Eg1=−15V」。
         (全日本真空管マニュアル、オーディオ用真空管マニアルより。
   5GK4(5AR45)エミション測定=Vacuum Tube Tester Hickok TV-2B/U の「5U4」検査方法による、破棄値=75。
U1. 付属真空管 「6267(EF86)」、左から1、2本目=QUADU C用。3、4本目=QUADU D用。
U11. 付属1本目「6267」。 Gm測定=1840μmho、IP=1.75mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=150V、Eg1=−2V」
        現在の新品製品の測定はこちら
U12. 付属2本目「6267」。 Gm測定=1500μmho、IP=1.84mA。
        Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=150V、Eg1=−2V」
U2. 付属真空管 「KT66」、左から1、2本目=QUADU C用。3、4本目=QUADU D用。
U21. 付属1本目「KT66」。 Gm測定=6000μmho、IP=80.3mA。
        Cレンジ=7500μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V」
U22. 付属2本目「KT66」。 Gm測定=6750μmho、IP=75.6mA。
        Cレンジ=7500μmhoレンジでの測定、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V」
U3. 付属真空管 「GZ34(5AR4)」、左から1本目=QUADU A用。 2本目=QUADU B用。
                         左から3本目=QUADU C用。 2本目=QUADU D用。
U31. 付属「GZ34(5AR4)」ユニット1 エミション測定=80、Ip=2.71mA。
      Vacuum Tube Tester Hickok TV-2B/U の「5U4」検査方法による、破棄値=75。
U32. 付属「GZ34(5AR4)」ユニット2 エミション測定=80、Ip=2.70mA。
      Vacuum Tube Tester Hickok TV-2B/U の「5U4」検査方法による、破棄値=75。
S. QUADU の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 管球式アンプ
全高調波歪率 0.1%(70Hz 出力12W時)0.25% (50Hz 出力12W時)
周波数特性 20Hz〜20kHz /-02dB
入力感度 1.4V(出力15W時)
SN比 80dB以上
ダンピングファクター
使用真空管 KT66×2、 EF86×2、 GZ32
外形寸法 幅313×高165×奥行106mm
重量 約9kg
       Copyright(C) 2012 Amp Repair Studio All right reserved.            quad2_3k
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