Mcintosh MC60. 6台目修理記録
5台目とペアーです        平成22年2月8日到着   6月25日完成
A. 修理前の状況
  • ノイズが出る。
    オーバーホール修理。

T. 修理前の測定

B. 原因
  • 経年変化

C. 修理状況
  • 整流管(5U4)ソケット交換、テフロン製使用....ユーザーの希望で残す。
    終段(6550)ソケット交換、テフロン製使用。
    前段MT管ソケット交換。
    ブロック電解コンデンサー交換、「ElNA Cerafine」。
    ブロック電解コンデンサーを除く電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    電源コード交換。
    入力RCA端子交換

P. 付属ステップアップトランス点検

U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる予備真空管測定
D. 使用部品
  • テフロン製USソケット            4個。
    タイト製MTソケット              4個。
    電解コンデンサー「ElNA Cerafine」   2個。
    フイルムコンデンサー             個。
    抵抗                       個。
    電解コンデンサー               個。
    電源コード 「1.25mu2芯」          1本。
    入力RCA端子

E. 調整・測定

F. 修理費    98,500円   「オーバーホール修理」
                        「但し、真空管は別途」

U. 納品後のユーザの使用状況

このクラスのKT−88は良質な物を選択すること。
又、前段12AX7/ECC83と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。


A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 左「入出力端子」側から見る
A13. 点検中 後から見る
A131. 点検中 後から見る、トランスの重みでシャシーが変形した。
A14. 点検中 右側から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 真空管を取り、上から見る
A161. 点検中 McIntoshの銘板が間抜け!
A162. 点検中 McIntoshの銘板の裏側止めフック
A17. 点検中 ひび割れ芯線が見える電源コード
A18. 点検中 交換する電源コード、1.25mu2芯。
A21. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下後から見る
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 下蓋の止めネジが無いので、新品(左側)を付ける。右側は5台目の止めネジ。
A32. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A41. 点検中 真空管ソケットを見る
A42. 点検中 真空管ソケット見る、電極が腐食し始めている。
A43. 点検中 熱の為、脆くなり、割れた6550真空管ソケット。
A44. 点検中 交換するUSソケット、MT9ピンソケットの比較
A44.点検中 整流管「5U4」・出力管「6550」に使用する、テフロン製USソケット、6割になっている。中国製?
A51. 点検中 文字刻印の所が弱いので、膨らんでいる電解ブロックコンデンサー
A52. 点検中 液漏れしている電解ブロックコンデンサー
A53. 点検中 下蓋に残る液漏れ跡
A52. 点検中 交換する、ブロック電解コンデンサー、2本使用する。 入手難な「ElNA Cerafine」。
A61. 点検中 交換された整流器(ダイオード)
A62. 点検中 交換されたコンデンサー類
T. 修理前の測定
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T21. SP出力17V=36W 歪み率=8%  1000HZ
T22. SP出力17V=36W 歪み率=10%  400HZ
C. 修理状況
C11. 修理前 5U4、KT-88ソケット回り配線
C12. 修理後 5U4、KT-88ソケット回り配線
C21. 修理前 前段9ピンMT8ソケット回り配線
C22. 修理後 前段9ピンMT8ソケット回り配線
C31. 修理前 基板
C312. 修理中 交換された電解コンデンサー、リード線を取るのが大変なので、継ぎ足し!
C313. 修理中 交換された電解コンデンサー、前のリード線を取っていない
C314. 修理中 交換された電解コンデンサー、前のリード線を取っていない
C32. 修理後 基板
C33. 修理前 基板裏
C34. 修理後 基板裏
C41. 修理前 電解コンデンサー付近
C42. 修理(交換)後 電解コンデンサー付近
C51. 修理前 入力USソケット付近
C52. 修理後 入力USソケット付近
C53. 修理前 出力USソケット付近
C54. 修理前 出力USソケット付近
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理(交換)後 RCA端子
C63. 修理(交換)後 ACケーブル
C71. 修理前 真空管ソケット
C72. 修理(交換)後 真空管ソケット
C81. 交換部品
C82. 交換部品、取り除いた、前の部品のリード線の1部。
C91. 修理前 上から
C92. 修理後 上から
C93. 修理後 真空管を付けて上から
C94. 修理後 前から見る
C95. 修理前 下から
C96. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 調整・出力測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. 付属真空管「6550」による測定、SP出力24V=72W 歪み率=0.4%  1000HZ
E22. 付属真空管「6550」による測定、SP出力25V=78W 歪み率=0.4%  400HZ
E31. 手持ち(備品)真空管「KT88」による測定、SP出力29V=105W 歪み率=0.3%  1000HZ
E32. 手持ち(備品)真空管「KT88」による測定、SP出力28V=98W 歪み率=0.3%  400HZ
E4. 残留雑音測定、SP出力=1.55mV
E51. 2台完成上から見る、 修正材パネル板に取り付けてある。
E52. 24時間エージング中、 左=6台目、右=5台目。
E53. 24時間エージング中、 左=6台目、右=5台目。 整流管(5U4)は飾りです。
E61. ブロック電解コンデンサーに遮熱対策をする、トイレットペーパの紙芯を加工する。
E62. ブロック電解コンデンサーに遮熱対策をする、さらにアルミ箔を貼り付ける。
P. 付属ステップアップトランス点検
P1.  S.E.L製品、容量は1KVA。     
P2. 無負荷時の電圧、左=入力電圧、右=出力電圧。 
P3. 700W負荷時の電圧、左=入力電圧、右=出力電圧。 
P4. 絶縁トランスとの比較、左=1KVAステップアップトランス、右=500W絶縁トランス。 
U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
U1.  付属真空管、左から「12AZ7(12AT7・ECC81)」、「12AU7」、「12BH7」、「12AX7(ECC83)」。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      12AZ7 相互コンダクタンス=6000μmho「Ep=250V、Eg1=−12V、Ip=10mA」
      12AX7 相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
      12BH7 相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
      12AU7 相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U11.  足の方から見る、左から「12AZ7(12AT7)」、「12AU7」、「12BH7」、「12AX7」。
U21. 付属真空管「12AZ7(12AT7)」ユニット1。 Gm測定=5650μmho、Ip=8.7mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2.3V」、 Cレンジ=7500μmhoレンジでの測定。
U22. 付属真空管「12AZ7(12AT7)」ユニット2。 Gm測定=4650μmho、Ip=8.2mA。
U31. 付属真空管「12AU7」ユニット1。 Gm測定=3320μmho、Ip=14.5mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U32. 付属真空管「12AU7」ユニット2。 Gm測定=3280μmho、Ip=14.5mA。
U41. 付属真空管「12BH7」ユニット1。 Gm測定=3400μmho、Ip=11mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U42. 付属真空管「12BH7」ユニット2。 Gm測定=3320μmho、Ip=12.9mA。
U51. 付属真空管「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1840μmho、Ip=2.1mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U52. 付属真空管「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1960μmho、Ip=2.2mA。
U6. 付属真空管「6550」.上から1,2本目。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U61. 付属真空管「6550」.1本目=11700μmho、Ip=108mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=11700μmhoレンジでの測定。 
U62. 付属真空管「6550」.2本目=9900μmho、Ip=104mA。
U7. 付属整流管「5U4GB」.上から1,2本目。
U71. 付属整流管「5U4GB」1本目ユニット1、PercentQuality=75。
U72. 付属整流管「5U4GB」1本目ユニット2、PercentQuality=70。
U73. 付属整流管「5U4GB」2本目ユニット1、PercentQuality=75。
U74. 付属整流管「5U4GB」2本目ユニット2、PercentQuality=68。
U. 納品後のユーザの使用状況、配置。
U2. 納品後のユーザの使用状況、冷却のフアンを設置。
U3. 納品後のユーザの使用状況、さらに大型冷却のフアンを設置。
                      mc60-62e
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.