LUX KMQ60 2台目修理
平成16年5月19日持込   4月21日完成
A. 修理前の状況
  • その昔、自作した機器。
    最近、1本の50CA10が赤くなる、予備の50CA10を1式持っている。

B. 原因
  • バイアス回路不良。

C. 修理状況
  • MT管ソケット交換。
    電解コンデンサ交換。
    ブロック電解コンデンサー交換、「ElNA Cerafine」
    フイルムコンデンサ−交換(ASCのX363メタライズド・ポリエステル使用)
    抵抗交換(リケンRMGオーデオ用カーボン抵抗使用)
    整流ダイオード交換。
    半固定VR交換。
    SP端子交換(当て板製作含む)。
    RCA端子交換(当て板製作含む)。
    配線手直し、補強。
    各部ハンダ補正。
    突入電流抑制回路取付。

D. 使用部品
  • MT管ソケット交換                 4個。
    電解コンデンサ                   4個。
    フイルムコンデンサ−               6個。
    半固定VR                      8個。
    整流ダイオード                   5個。
    SP端子                        1組 WBT−0730PLダブルポールターミナル使用
    RCA端子                      2個。

E. 調整・測定

F. 修理費          120,000円 
                   但し、真空管は別途。

S. LUX KMQ 60 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 上から
A12. 点検中 前上から
A13. 点検中 後上から
A14. 点検中 下から見る
A2. 点検中 使用していた真空管
A3. 点検中 交換するMT管ソケット
A4. 点検中 電解コンデンサー比較 左=付いていた物 右=交換する新しい物。
                47μ+47μ/500V、  100μ+100μ/500V、「ElNA Cerafine」
                33μ+33μ/500V、  100μ+100μ/500V、「ElNA Cerafine」
                47μ+47μ/160V、  47μ+47μ/350V、「ElNA Cerafine」(太すぎて使用せず)
A5. 点検中 電解コンデンサー比較 左=付いていた物  右=交換する新しい物
A6. 点検中 整流ダイオード比較 左=付いていた物  右=交換する新しい物
                        1A/1000V      3A/1000V
C. 修理状況
C1. 修理中
C11. 修理前 R側AMP
C12. 修理中 R側AMP バイアスバランス用半固定VR、安全の為、抵抗でセンターを出しておく
C13. 修理後 R側AMP 抵抗、電解コンデンサー、半固定、フイルムコンデンサー交換
C21. 修理前 L側AMP
C22. 修理後 L側AMP 抵抗、電解コンデンサー、半固定、フイルムコンデンサー交換
C31. 修理前 整流ダイオード付近
C32. 修理中 高圧の部分は2重絶縁
C33. 修理後 整流ダイオード付近 ダイオード5本交換
A41. 修理前 SP端子
A42. 修理前 取り外したSP端子 ベーク板に端子が付いた物で弱く、太いケーブルは接続出来ない
A43. 修理中 制作した当て板、単品製作は大変です
                           上がSP端子用、下がRCA端子用
A44. 修理後 取り付けたWBT WBT−0730PLダブルポールターミナル使用
A51. 修理前 RCA端子
A52. 修理中 取り外したRCA端子 ベーク板に端子が付いた物で弱く、太いケーブルは接続出来ない
A53. 修理中 制作した当て板にペンキ塗り、冬場なので乾きが遅いので、4時間おきの、3回塗装
A54. 修理前 RCA端子はテフロン製を当て板に取り付ける
A55. 修理後 RCA端子
C61. 修理前 下から
C62. 修理後 下から
C63. 修理中 コード交換する
C71. 修理前 上から
C72. 修理後 上から
C81. 修理前 前上から
C82. 修理後 前上から
C83. 修理前 後上から
C84. 修理後 後上から お尻が綺麗になりました(釣った魚にもお礼を込めて餌をあげましょう)
C9. 交換部品
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み測定
    <見方>
     下左オーデオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーデオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E21. 出力・歪み測定 SP出力=16V=32W 歪み率=0.6% 1000HZ
E22. 出力・歪み測定 SP出力=16V=32W 歪み率=0.6% 4000HZ
E31. 出力・歪み測定 R−SP出力=18V=40.5W 歪み率=0.9% 1000HZ
E32. 出力・歪み測定 R−SP出力=18V=40.5W 歪み率=0.9% 1000HZ
E41. 出力・歪み測定 L−SP出力=18V=40.5W 歪み率=0.8% 1000HZ
E42. 出力・歪み測定 L−SP出力=18V=40.5W 歪み率=0.8% 400HZ
E5. 完成 24時間エージング 2台並んで、ご主人様の??を言い合っている
S.LUX KMQ 60 の仕様(マニアルより) 
型式 LUX KMQ 60 管球式ステレオパワーアンプ KMQ 60
連続出力 30W/30W(4、8、16Ω)
全高調波歪率 0.1%(1W出力時)、 0.3%(最大出力時)
周波数特性 15Hz〜60,000Hz -1dB
SN比 90dB以上
残留雑音 0.7mV以下
ダンピングファクター 約15(1kHz)
入力感度 850mV(定格出力時)
入力インピーダンス 250kΩ
負荷インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω(スイッチ切換)
使用真空管 終段出力真空管=50CA10:4個、 6DT8/6AQ8:2個、 6267:2個
使用半導体 DS16A:4個、 DS16C:1個
消費電力 160W
外形寸法 幅410×高さ160×奥行205mm
重量 13.8kg
別売 ボンネット B-60(\4,500)、 アッセンブリマニュアル(\500)
                      kmq602-z
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した物です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.