CR DEVELOPMENTS WOODHAM 2.0修理記録
2020/8/16到着   完成
A. 修理前の状況
  • Lチャネルの音が割れる。
    Rチャネルも本来の真空管300Bの音ではないと思います。
    当方、トロイダルトタンスが気に入りロイダルトタンスを使った 機種を主に使用しています。
    以前から、真空管アンプに興味があり2、3入して聴いていましたが、今回、真空管300B搭載でトロイダルトタンスの機種がヤフオクに 出品されており少し無理をして入手しました。


B. 原因
  • 1分部品劣化。
    オーバーホール修理依頼でしたが、通常修理で対処。


C. 修理状況
  • 基板修理。
    全真空管ソケット交換。
    電解コンデンサー増量交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    入力RCA端子交換 。
    基板・配線手直し、補強。
    半固定VR交換。
    高圧回路にヒューズを新設(電源トランスの1次側に10Aのヒューズしか無く、出力トランスの保護が無い為、新設)。


D. 使用部品
  • 整流ダイオード           5個。
    フイルムコンデンサー       10個 。
    タイト製USソケット         4個。
    タイト製MTソケット         8個。
    RCA入力端子           2個。
    電解コンデンサー          18個。
    抵抗                  5個。
    半固定VR              5個。
    ヒューズ挿入。             1組。



U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる予備真空管測定

E. 調整・測定

F. 修理費  ,000円   オーバーホール修理。
                       但し、真空管は別途支給です。


S. CR DEVELOPMENTS WOODHAM 2.0 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A1. 点検中  ボンネットを付け、前右から見る
A2. 点検中  ボンネットを付け、後左から見る
A3. 点検中  輸送等にはボンネット下にテープを貼ると良い
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 真空管を抜き、上から見る
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A35. 点検中 下から見る
A36. 点検中 下蓋が凹んでいる
A41. 点検中 下蓋(パネル)を取り、下から見る
A42. 点検中 突入電流抑制のサミスター。
A51. 点検中 SP接続端子。
A52. 点検中 SP接続端子。 WBT−0730PL使用可能。
A61. 点検中 入力RCA端子郡。
A62. 点検中 入力RCA端子郡。テフロン絶縁RCA端子に交換可能。 WBT−0201は定価で工賃込み。
A71. 点検中 真空管300B。
A72. 点検中 真空管300B。
A81. 点検中 前段真空管。左から12AX7、12AU7、12AU7 2本目。
A82. 点検中 前段真空管。左から12AX7、12AU7、12AU7 2本目。
C. 修理状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理前。 逆さにするので、トランスケースを「プチプチ」で保護する。
C11. 修理前。 メイン基板。
C12. 修理前 R側300Bヒーター整流部。
C13. 修理前 L側300Bヒーター整流部。
C21. 修理前 入力切替基板裏。
C22. 修理前 入力切替基板裏。レベル調整抵抗増設。
CH1. 修理前 上から見る
CH2. 修理後 上から見る
CH3. 修理前 下から見る
CH4. 修理後 下から見る
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
    付属前段真空管。
      12AX7  相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
      12AU7  相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U1.  付属真空管。左からECC83(12AX7)、12AT7、12AT7、3本目ECC83(12AX7)。
U11. 付属1本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.91mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U12. 付属1本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1500μmho、Ip=1.46mA。
U21. 付属2本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.86mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U22. 付属2本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=2300μmho、Ip=2.04mA。
U31. 付属3本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.13mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U32. 付属3本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1800μmho、Ip=1.71mA。
U41. 付属1本目「12AU7」ユニット1。 Gm測定=4200μmho、Ip=8.96mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U42. 付属1本目「12AT7」ユニット2。 Gm測定=4000μmho、Ip=8.94mA。
U43. 付属2本目「12AT7」ユニット1。 Gm測定=3680μmho、Ip=8.06mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U44. 付属2本目「12AT7」ユニット2。 Gm測定=3600μmho、Ip=8.31mA。
U7.  付属真空管 300B左から 1本目、2本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の相互コンダクタンス=5500μmho
     「Ep=300V、Ip=60mA、Eg1=−61V」
オーディオ用真空管マニアル、1995世界の真空管カタログより。
U71. 付属1本目 300B。 Gm測定=5500μmho、Ip=80mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−45V」。 Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
U72. 付属2本目 300B。 Gm測定=18000μmho、Ip=89.4mA。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる予備真空管測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
V1.  予備真空管。
       ECC83(12AX7)  相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
       ECC82(12AU7)  相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」
1966実用真空管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U11. 付属1本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.91mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
測定電源は安定化電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
プレート波形を観測しながら測定する。
E. 測定・調整。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、 100Vで測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧24V=72W出力 0.546%%歪み。
              L側SP出力電圧24V=72W出力 0.538%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.495%歪み。
               L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.486%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.305%歪み。
               L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.308%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.290%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.293%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.414%歪み。
             L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.419%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.649%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.657%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 20kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.662%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.676%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 50kHz入力、R側SP出力電圧28V=98W出力 3.86%歪み。
              L側SP出力電圧28V=98W出力 3.92%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E4. 完成 24時間エージング。 右はSony ST−5000F. 5台目
S. CR DEVELOPMENTS WOODHAM 2.0の仕様(マニアルより)
型式 管球式プリメインアンプ
定格出力 出力7W+7W
出力インピーダンス 0.5Ω以下(8Ω)
入力 ライン入力×5系統
使用真空管 WE300B、12AU7、12AX7
出力インピーダンス 4Ω、8Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 130VA
外形寸法 W(幅) : 425 mmH(高さ) : 220 mmD(奥行) : 350 mm
重量 13.5 kg
価格 発売時期 2006年7月
                      woodham_u
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