Conrad Johnson MV−125 修理記録
同時修理CounterPoint SA−4. 3台目SA−4. 4台目    2021/7/25持込   完成
A. 修理前の状況

B. 原因



C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
D. 使用部品
  • ヒューズ                           4本

E. 調整・測定

F. 修理費   ,000円    「オーバーホール修理」
                       「但し、真空管は別途」


Y. ユーザー宅の設置状況

S. Conrad Johnson MV−125 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後右から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 ケースを取り上から見る
A23. 点検中 ケースを取り上から見る。 電源トランス鉄心厚みが左右で少し異なる?
A24. 点検中 電源トランス点検。1次入力電圧=100.5V、ヒーター電圧=6.324V。
A31. 点検中 右側出力トランス点検。
       1次インピーダンス=4.2kΩ(P1−B間+B−P2間)。
       2次インピーダンス=4Ω。
       インピーダンス比=4.2kΩ/4Ω=1050、 巻き線比=32.4。
       2次4Ω端子にAC5V/1kHzを入力すると、
       1次巻線P1−1間電圧=P2−B間電圧=162V/2=81V。
A32. 点検中 右側出力トランス点検。
       1次インピーダンス=4.2kΩ(P1−B間+B−P2間)。
       2次インピーダンス=16Ω。
       インピーダンス比=4.2kΩ/16Ω=125、 巻き線比=16.2。
       2次16Ω端子にAC5V/1kHzを入力すると、
       1次巻線P1−1間電圧=P2−B間電圧=81V/2=40.5V。
A33. 点検中 左側出力トランス点検。
       1次インピーダンス=4.2kΩ(P1−B間+B−P2間)。
       2次インピーダンス=4Ω。
       インピーダンス比=4.2kΩ/4Ω=1050、 巻き線比=32.4。
       2次4Ω端子にAC5V/1kHzを入力すると、
       1次巻線P1−1間電圧=P2−B間電圧=162V/2=81V。
A34. 点検中 左側出力トランス点検。
       1次インピーダンス=4.2kΩ(P1−B間+B−P2間)。
       2次インピーダンス=16Ω。
       インピーダンス比=4.2kΩ/16Ω=125、 巻き線比=16.2。
       2次16Ω端子にAC5V/1kHzを入力すると、
       1次巻線P1−1間電圧=P2−B間電圧=81V/2=40.5V。
A41. 点検中 ケース、真空管を取り上から見る
A41. 点検中 ケース、真空管を取り上から見る。 右側出力真空管6550ソケット。
A42. 点検中 ケース、真空管を取り上から見る。 左側出力真空管6550ソケット。
A43. 点検中 ケース、真空管を取り上から見る。 前段真空管6FQ7、5751ソケット。
A51. 点検中 下から見る
A52. 点検中 下ケースを取り下から見る。
A52. 点検中 下ケースを取り下から見る。 左側6FQ7真空管ソケット周り配線、修理履歴あり。
A53. 点検中 下ケースを取り下から見る。 右側6FQ7真空管ソケット周り配線、修理履歴あり。
A54. 点検中 下ケースを取り下から見る。 ブリーダー抵抗周り配線、修理履歴あり。
A41. 点検中 下前から見る
A42. 点検中 下前右から見る
A43. 点検中 下後から見る
A44. 点検中 下後左から見る
A53. 点検中 整流に使用する電解コンデンサー。 下記から選択可能で混在可能です、今回見送り。
  • 上=TMC製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサー、 2本選択。
    中=ELNA製 100uF+100uF/ 500V AUDIO電解コンデンサー、製造中止品で委託品=高値。
    下=UNICON製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサー、 2本選択。
A71. 点検中 真空管ソケット。
A72. 点検中 真空管ソケット。
A73. 点検中 KT−88のUSソケットの比較。 下記4種類から選択可能、今回見送り。
  • 左=ベークライト製、
    右は径が大きく、穴加工が必要です、ステンレス製シャシなので、ドリルの消耗が早いです。
    右=テフロン絶縁製、6割になっている、中国製?
A74. 点検中 MT9ピンソケットの比較。 下記2種類から選択可能、今回見送り。
  • 左ははステアータイト製。
    右=テフロン絶縁製、6割になっている、中国製? 上はテフロン絶縁製。
        径が大きく、穴加工が必要です、ステンレス製シャシなので、ドリルの消耗が早いです。
A75. 点検中 真空管ソケット穴の加工に使用するステップドリル。
  • ソケットの径が異なるので、ステンレス対応のステップドリルが必要。
    ESD−630=23,330円、ESD−422=12,160円、ESD−412=7,570円。
C.修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理前 R側KT−88ソケット裏配線
C2. 修理後 R側KT−88ソケット裏配線。 ヒューズ2個増設。
C3. 修理前 L側KT−88ソケット裏配線
C4. 修理後 L側KT−88ソケット裏配線。 ヒューズ2個増設。
C41. 修理前 V1〜V5ソケット裏配線
C43. 修理前 V3〜V7ソケット裏配線
C51. 修理前 入力SW&VR周り配線
C53. 修理中 SP接続端子+フューズ裏、突入電流抑制周辺
C61. 修理前 電解コンデンサーC1+C2配線
C63. 修理前 電解コンデンサーC3+C4配線
C81. 修理前 整流基板。
CD1. 修理前 下から
CD2. 修理後 下から。
CD3. 完成。
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
U0.  付属前段真空管。
       ECC83(12AX7)  相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
       ECC82(12AU7)  相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」
       12BH7  相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
       12AZ7(12AT7) 相互コンダクタンス=6000μmho「Ep=250V、Eg1=−12V、Ip=10mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U1. 付属前段真空管。左から、ECC83−1本目,2本目。12BH7−1本目、2本目、3本目。
U11. 1本目ECC83ユニット1。 Gm測定=2100μmho、Ip=2.26mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U12. 1本目ECC83ユニット2。 Gm測定=2200μmho、Ip=2.49mA。
U13. 2本目ECC83ユニット1。 Gm測定=2100μmho、Ip=2.17mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U14. 2本目ECC83ユニット2。 Gm測定=2100μmho、Ip=2.05mA。
U21. 1本目12BH7ユニット1。 Gm測定=5200μmho、Ip=21.09mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U22. 1本目12BH7ユニット2。 Gm測定=5000μmho、Ip=21.44mA。
U23. 2本目12BH7ユニット1。 Gm測定=5600μmho、Ip=26.58mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U24. 2本目12BH7ユニット2。 Gm測定=5000μmho、Ip=25.00mA。
U25. 3本目12BH7ユニット1。 Gm測定=4800μmho、Ip=19.54mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U26. 3本目12BH7ユニット2。 Gm測定=4800μmho、Ip=20.36mA。
U3.  付属前段真空管。左から、12AZ7−1本目,2本目、3本目。ECC82−1本目、2本目、3本目。
U31. 1本目12AZ7ユニット1。 Gm測定=2720μmho、Ip=11.44mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U32. 1本目12AZ7(ECC81)ユニット2。 Gm測定=2800μmho、Ip=10.37mA。
U33. 2本目12AZ7(ECC81)ユニット1。 Gm測定=2800μmho、Ip=10.95mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U34. 2本目12AZ7(ECC81)ユニット2。 Gm測定=2600μmho、Ip=10.15mA。
U35. 3本目12AZ7(ECC81)ユニット1。 Gm測定=2750μmho、Ip=11.37mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U36. 3本目12AZ7(ECC81)ユニット2。 Gm測定=2600μmho、Ip=10.30mA。
U37. プレート波形を観測しながら測定する。
U41. 1本目ECC82ユニット1。 Gm測定=3400μmho、Ip=17.71mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8.5V」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U42. 1本目ECC82ユニット2。 Gm測定=3200μmho、Ip=16.67mA。
U43. 2本目ECC82ユニット1。 Gm測定=2960μmho、Ip=11.90mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8.5V」 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U44. 2本目ECC82ユニット2。 Gm測定=2800μmho、Ip=13.01mA。
U45. 3本目ECC82ユニット1。 Gm測定=3000μmho、Ip=14.80mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8.5V」 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U46. 3本目ECC82ユニット2。 Gm測定=2800μmho、Ip=13.62mA。
U47. プレート波形を観測しながら測定する。
U5. 付属終段真空管KT88。
     相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U05.A組付属終段真空管。左から KT88−1本目、、、4本目。
1本目 KT−88 測定。 Gm=12500μmho、Ip=108.7mA。
2本目 KT−88 測定。 Gm=11500μmho、Ip=103.9mA。
3本目 KT−88 測定。 Gm=12500μmho、Ip=109.5mA。
4本目 KT−88 測定。 Gm=10500μmho、Ip=93.0mA。
U51. A組1本目KT88。 Gm測定=12500μmho、Ip=108.7mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」。 Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
U52. A組2本目付属KT88。 Gm測定=11500μmho、Ip=103.9mA。
U53. A組3本目付属KT88。 Gm測定=12500μmho、Ip=109.5mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」。 Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
U54. A組4本目付属KT88。 Gm測定=10500μmho、Ip=93.0mA。
U55. プレート波形を観測しながら測定する。
U06.B組付属終段真空管。左から KT88−1本目、、、4本目。
1本目 KT−88 測定。 Gm=11500μmho、Ip=115.6mA。
2本目 KT−88 測定。 Gm=12000μmho、Ip=123.6mA。
3本目 KT−88 測定。 Gm=11000μmho、Ip=112.2mA。
4本目 KT−88 測定。 Gm=11500μmho、Ip=117.0mA。
U61. B組1本目KT88。 Gm測定=11500μmho、Ip=115.6mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」。 Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
U62. B組2本目付属KT88。 Gm測定=12000μmho、Ip=123.6mA。
U63. B組3本目付属KT88。 Gm測定=11000μmho、Ip=112.2mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」。 Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
U64. B組4本目付属KT88。 Gm測定=11500μmho、Ip=117.0mA。
U75. プレート波形を観測しながら測定する。
U76. 測定電源は安定化(電圧・周波数)電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、 100Vで測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. 50Hz入力、R側SP出力電圧25V=78W出力 0.124%%歪み。
              L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.115%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. 100Hz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.1152%歪み。
               L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.1191%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. 500Hz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.1114%歪み。
               L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.112%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. 1kHz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.113%歪み。
             L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.1044%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. 5kHz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.140%歪み。
              L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.123%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. 10kHz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.215%歪み。
              L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.192%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. 20kHz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.291%歪み。
              L側SP出力電圧26V=84.5W出力 0.281%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E21. 電源は安定化(電圧・周波数)電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
E22. AC125V入力でヒーター電圧6.3V。
E23. フルパワー時の入力。 AC115V 60Hz 4A。
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. Conrad Johnson MV−125 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式ステレオパワーアンプ MC275
定格出力 75W+75W(4Ω、8Ω、16Ω) 30Hz〜15kHz
周波数特性 20Hz〜20kHz , +0, -.5dB
SN比 96dB
入力感度 0.88V
使用真空管 電圧増幅・ドライバー管=5751 ×2, 6FQ7×2|
出力管 =6550×4
消費電力 240W
最大外形寸法 19W , 8.75H, 20.5D inches
重量 80 lbs.
                    mv125-p
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
  Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.