KYOCERA B−910. 2台目修理記録
平成24年4月6日到着   4月20日完成
A. 修理前の状況
  • 京セラの製品は,小生が独身の時に購入したもので、その数年ご結婚し、子供に恵まれ長男を膝に乗せ聞き入っていた思い出があります。
    帰宅してみると部屋が少し暖かいので、おかしいと思い見渡してみると、子供がアンプのスイッチを入れていたという様な事も御座いました。
    兎に角思い出深く大切に思っている物で、色々と思い出のあるアンプです。
  • 到着時の点検では、歪み多く、数Wの出力でプロテクトが作動。

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • オーバホール修理依頼

C. 修理状況
  • 終段TR(トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    整流ダイオードブリッジ交換。
    整流ダイオード交換。
    SP端子交換。
    RCA端子に交換。
    配線手直し、補強。
    制御回路電源にフューズ増設。
    ドライブ回路電源にフューズ増設。
    電源トランス修理


G. 下蓋 ガラリ鉄板・トランス取付ビス塗装

D. 使用部品

  • 終段TR(トランジスター)                 6組12個。
    バイアス/バランス半固定VR                 4個。
    電解コンデンサー                        51個 。
    フイルムコンデンサー                      8個。
    整流ダイオードブリッジ                     3個。
    整流ダイオード                          7個。
    SP端子                             2組4個。
    RCA端子                            2組4個。
    フューズホルダ(フューズ共)                  4組。

E. 調整・測定

F. 修理費     128,000円

S. B−910の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況.
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 右から見る
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 左から見る
A17. 点検中 上から見る、ヒートシンクはハニカム構造。
A18. 点検中 ヒートシンクを取り、上から見る。
A21. 点検中 下から見る
A23. 点検中 下前から見る
A24. 点検中 下前左から見る
A25. 点検中 下後から見る
A26. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 ずれて取り付けられた座金。
A41. 点検中 焼けた「ブリッジ・ダイオード」。
A42. 点検中 交換する「ブリッジ・ダイオード」。 左=交換する出力電流35A、左=付いている出力電流25A。
A51. 点検中 入力RCA端子。
A52. 点検中 入力RCA端子、 テフロン絶縁製が交換する。
A61. 点検中 SP接続端子
A61. 点検中 SP接続端子、 大型の絶縁付きに交換
A91. 点検中 終段TR(トランジスター)。
A92. 点検中 交換する終段TR(トランジスター)。
T. 修理前点検測定.
T1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T2. 1kHz入力、R側SP出力電圧1.4V=0.25W出力、 40.6%歪み。
            L側SP出力電圧1.4V=0.25W出力、 40.9%歪み。
           「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
C. 修理状況.
C10. 修理中 左右側板+前パネルを取り、前から見る
C11. 修理中 R側アンプ
C12. 修理前 R側アンプ
C12. 修理後 R側アンプ、 終段TR(トランジスター)6個交換
C13. 修理前 R側アンプ裏
C14. 修理中 R側放熱器の放熱シリコングリスの様子。
C15. 修理前 R側アンプ基板
C16. 修理後 R側アンプ基板 バランス・バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー15個交換
C17. 修理前 R側アンプ基板裏
C172. 修理前 R側アンプ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良を治した、 曲げて有る所とこ。
C173. 修理前 R側アンプ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良を治した、 曲げて有る所とこ2。
C174. 修理前 R側アンプ基板裏、 銅箔のレジストを取り、 半田ののりしろを増す。
C18. 修理(半田補正)後 R側アンプ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C19. 完成R側アンプ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理中 L側アンプ
C22. 修理前 L側アンプ
C22. 修理後 L側アンプ、 終段TR(トランジスター)6個交換
C23. 修理前 L側アンプ裏
C24. 修理中 L側放熱器の放熱シリコングリスの様子。
C25. 修理前 L側アンプ基板
C26. 修理後 L側アンプ基板 バランス/バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー15個交換
C27. 修理前 L側アンプ基板裏
C272. 修理前 L側アンプ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良。
C273. 修理前 L側アンプ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良2。
C274. 修理前 R側アンプ基板裏、 銅箔のレジストを取り、 半田ののりしろを増す。
C28. 修理(半田補正)後 L側アンプ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C29. 完成L側アンプ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 プロテクト基板
C32. 修理後 プロテクト基板、リレー2個交換
C33. 修理前 プロテクト基板裏
C34. 修理(半田補正)後 プロテクト基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C35. 完成プロテクト基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 電源基板。
C412. 修理前 電源基板、設計段階で用意されたフューズ、コスト削減の為、除かれた。
C413. 修理前 電源基板、設計段階で用意されたフューズ2、コスト削減の為、除かれた。
C42. 修理後 電源基板 電解コンデンサー21個、ダイオード整流ブリッジ2個、整流ダイオード7個交換。フューズホルダ4個追加。
C43. 修理前 電源基板裏
C432. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい。
C432. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい2。
C432. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい3。
C44. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す、フイルムコンデンサー4個追加。
C45. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C46. 修理前 電源基板、「ブリッジ・ダイオード」が焼損している。
C47. 修理(交換)後 電源基板、「ブリッジ・ダイオード」2個交換、フイルムコンデンサー2個追加。
C51. 修理前 RCA端子
C52. 修理後 RCA端子
C53. 修理前 入力RCA端子基板
C54. 修理後 入力RCA端子基板、 フイルムコンデンサー2個交換、フイルムコンデンサー2個追加。
C55. 修理前 RCA端子基板裏
C57. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
C58. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 電源LED表示基板
C62. 修理前 電源LED表示基板裏
C63. 修理(半田補正)後 電源LED表示基板裏  半田を全部やり直す
C64. 完成電源LED表示基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理(交換)前 SP端子
C72. 修理中  SP接続端子穴
C73. 修理中  SP接続端子穴加工後
C74. 修理(交換)後 SP端子交換後。
C81. 修理中 下架台「CCR(セラミック・コンパウンド・レジン)といって、セラミックと樹脂を複合させた、正に京セラならではの素材を」、清掃中。
C82. 修理中 電源電解コンデンサー点検、下クション。
C83. 修理中 電源電解コンデンサー取り出し点検。
CC1. 交換した部品
CC2. 交換した部品2。
CD1. 修理前 上から見る
CD2. 修理後 上から見る
CD3. 修理前 下から見る
CD4. 修理後 下から見る
CD5. 修理後 ガラリ鉄板を付け、下から見る
G. 下蓋 ガラリ鉄板・トランス取付ビス塗装
G11. 修理前 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板。
G12. 修理(塗装)中 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板。
G13. 修理前 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板裏。
G14. 修理(塗装)中 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板裏。
G21. 修理中 トランス点検。
G22. 修理中 トランス裏点検。
G31. 修理中 取付けビス、錆が発生。
G32. 修理中 取付けビス、まとめて軽く塗装する。
E. 調整・測定.
E1. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.04%歪み。
             L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.04%歪み。
              L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.04%歪み。
               L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
              L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.03%歪み。
              L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.02%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.01%歪み。
               L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.01%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧17V=36W出力、 0.02%歪み。
               L側SP出力電圧17V=36W出力、 0.02%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 100kHz入力、R側SP出力電圧13V=21W出力、 0.03%歪み。
                L側SP出力電圧13V=21W出力、 0.025%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
              この当たりから、フイルターが効いてきます。
E4. 出力・歪み率測定中、 冷却フアンを使用する。
E5. 完成  24時間エージング、 右はTRIO KT−7000. 3台目
S. B−910の仕様(マニアルより). 
増幅方式 低負荷対応純A級
定格出力 35W+35W(8Ω,20Hz〜20kHz,THD0.01%)
45W+45W(6Ω,20Hz〜20kHz,THD0.015%)
60W+60W(4Ω,20Hz〜20kHz,THD0.02%)
入力感度/インピーダンス 1.5V/30kΩ
全高調波歪率 0.005%(8Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB) 
0.01%  (4Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
混変調歪率 0.005%(8Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
0.01% (4Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
SN比 120dB(IHF-A,入力端子短絡)
周波数特性 DC〜200kHz+0,−3dB
ダンピングファクター 100以上(8Ω,50Hz)
フィルタ− SUBSONIC(C-COUPLED)端子 
6Hz,−6dB/oct
消費電力 450W
寸法 約430mm(W)×210mm(H)×400mm(D)
重量 約27kg
発売時の価格(1984) 定価 30万円
1984年度 Good Design Award 受賞
                      b910-2-2y
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