SAE MARK 2600. 3台目修理記録
平成29年9月22日到着   平成30年1月9日完成
A. 修理前の状況
  • 大学卒業後購入し、使用していた、 SAE MARK2600の左スピーカーが、ボッボッと言って、
    家のブレーカーが落ちました。
    購入後、1990年に故障しまして、アールエフエンタープライズ様に修理した事があります。
    その後、順調に使用していましたが、早30年が経過しました。
    オーバーホール、修理して使用出来るかを診察して下さい。


B. 原因=AMP基板TR(トランジスター)焼損。
  • 1.MARK2600のAC100V電源回路ヒューズ15Aはスローブローなので、家の速断ブレーカー20Aが落ちたのでしょう。
    終段TR(トランジスター)回路には、+−にそれぞれ10Aヒューズが有り、これも飛ばなかった?
  • 2.終段TR(トランジスター)2SD554/2SB554の最大Ic15A×片チャンネル片側2パラレル=30A.保護はスローブロー10Aヒューズ。
    2個のバランスが崩れ、仮に1個が負う場合でも15A>保護はスローブロー10Aヒューズ。
    よって、終段TR(トランジスター)は安泰。
  • 3.ドライブTR(トランジスター)2SD845/2SB755の最大Ic12A....保護はスローブロー10Aヒューズ<AC100V電源回路のスローブロー15Aヒューズ。
  • 4.AMP基板TR(トランジスター)焼損した場合。
    上記3→2→1をたどる。
    MARK2600の最大出力は片側600W(4Ω)なので、挿入ヒューズを小さくする。


C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    バイアス・バランス調整用半固定VR交換。
    電解コンデンサー交換(ミューズ使用)。
    AMP基板TR(トランジスター)交換。
    全基板半田補正。
    AMP基板初段トランジスター交換。
    冷却フアン制御用サーモSW新設
    RCA端子交換。
    電源電圧出口 ヒューズ交換


G. ビス塗装 

D. 使用部品
  • SP接続リレー                                    2個。
    電解コンデンサー(高圧を除き、オーディオ・コンデンサー使用)      27個。
    半固定VR                                      4個。
    TR(トランジスター)                                 16個。
    複合TR(トランジスター)                               4個。
    温度サーモSW                                    2個。
    VUメーターランプ                                   2個。
    テフロン絶縁RCA端子                                2個。
    抵抗                                           8個。
    ヒューズ                                         4本。
    フイルムコンデンサー                                4個。

E. 調整・測定

F. 修理費   114,000円   オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. SAE(Scientific Audio Electronics) MARK2600 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況・点検。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A0. 点検中 元箱入りで到着。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 商標、平行輸入品?
A15. 点検中 入力RCA 端子、出力SP接続端子
A16. 点検中 電源コード接続(固定)
A17. 点検中 後左から見る
A18. 点検中 上から見る
A19. 点検中 上蓋を取り、上から見る。 トロイダルトランス使用の後期型。
A1A. 点検中 上蓋を取り、清掃後上から見る
A1B. 点検中 上蓋を取り、清掃後上から見る。
              前回の修理か? 交換したR側ブロック電解コンデンサーの取り付けバンドが締結していない。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A31. 点検中 冷却フアンの電源が外してある。
A32. 点検中 右側AMP基板。入力アッテネータが外してある、入力ケーブルのコネクターを取り半田直付け。
A33. 点検中 右側AMP基板。 前回の修理か? 半導体素子のバラツキを、対称回路の抵抗で調整している。
A34. 点検中 左側AMP基板。入力アッテネータが外してある、入力ケーブルのコネクターを取り半田直付け。
A35.  点検中 プロテクト(リレー)基板の取り付けビスの付け忘れ。
A41.  点検中 下蓋を外し、メイン(終段)基板の終段TR(トランジスター)の点検中。
A42.  点検中 下蓋を外す。 R側SP出力アースライン端子固定忘れ。
A43.  点検中 下蓋を外す。 メイン(終段)基板裏の銅箔の腐食が見られる。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 VUメーター&SW基板。
C12. 修理前 VUメーター&SW基板裏
C13. 修理(半田補正)後  VUメーター&SW基板裏 全半田やり直し
C14. 完成VUメーター&SW基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 VUメーターランプ基板。
C22. 修理前 VUメーターランプ基板裏。
C23. 修理(半田補正)後  VUメーターランプ基板裏 全半田やり直し
C24. 完成VUメーターランプ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 右側AMP基板。コンプリメンタリーTR(トランジスター)の片側のみ、日本製に交換されている。
C32. 修理後 右側AMP基板 電解コンデンサー9個、半固定VR2個、TR(トランジスター)8個、複合TR(トランジスター)2個交換
C33. 修理前 右側AMP基板裏
C34. 修理(ハンダ補正)後 右側AMP基板裏 全半田やり直し
C35. 完成右側AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 左側AMP基板。コンプリメンタリーTR(トランジスター)の片側のみ、日本製に交換されている。
C412. 修理前 左側AMP基板。 基板接続コネクターの接触ピンが2個折れている。
C413. 修理(交換)後 左側AMP基板。 基板接続コネクターのピン2個交換する。
C42. 修理後 左側AMP基板。
    電解コンデンサー9個、半固定VR2個、TR(トランジスター)8個、複合TR(トランジスター)2個、抵抗2個交換
C43. 修理前 左側AMP基板裏
C44. 修理(ハンダ補正)後 左側AMP基板裏 全半田やり直し
C45. 完成左側AMP基板裏 、洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 右側ドライブ基板。
C52. 修理後 右側ドライブ基板  電解コンデンサー2個、抵抗4個交換
C53. 修理前 右側ドライブ基板裏
C54. 修理(ハンダ補正)後 右側ドライブ基板裏 全半田やり直し
C55. 完成右側ドライブ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。 
C61. 修理前 左側ドライブ基板
C62. 修理後 左側ドライブ基板  電解コンデンサー2個、抵抗4個交換
C63. 修理前 左側ドライブ基板裏
C64. 修理(ハンダ補正)後 左側ドライブ基板裏 全半田やり直し
C65. 完成左側ドライブ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理前 プロテクト(リレー)基板
C72. 修理後 プロテクト(リレー)。 リレー2個、電解コンデンサー6個交換
C73. 修理前 プロテクト(リレー)基板裏
C74. 修理(半田補正)後 プロテクト(リレー)基板裏 全半田やり直し
C75. 完成プロテクト(リレー)基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C81. 修理中 終段TR(トランジスター)
C82. 清掃後 終段TR(トランジスター)
C91. 修理前 冷却フアンの電源が外してある。
                      常時全回転するので、小電力時にうるさく感じるので外したと思われる。
C92. 修理(新設)後 冷却フアン制御用サーモSW新設。 放熱器が50度Cになると冷却フアンが回転する。
CA1. 修理中 メイン(終段)基板裏
CA2. 修理中 メイン(終段)基板裏。 電源供給線の位置が悪い、短絡の危険有り!
CA3. 修理後 メイン(終段)基板裏。 電源供給線の位置を変更。
CA4.  修理中 メイン(終段)基板裏の銅箔の腐食が見られる。
CA5. 修理(半田補正)後 メイン(終段)基板裏 全半田やり直し
CA6. 完成メイン(終段)基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
CA7.  修理前 右側メイン(終段)基板裏。
CA8.  修理(半田補正)後 右側メイン(終段)基板裏 全半田やり直し。
CA9. 完成メイン右側(終段)基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
CAA.  修理前 左側メイン(終段)基板裏。
CAB.  修理(半田補正)後 右側メイン(終段)基板裏 全半田やり直し。
CAC. 完成メイン左側(終段)基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。 
CB1. 修理前 ブロック電解コンデンサー回り配線。
CB2. 修理後 ブロック電解コンデンサー回り配線。フイルムコンデンサー4個追加。
           ユーザーは小出力使用なので、TR(トランジスター)保護の為、フューズ容量を下げ、速断に交換
CB3. 修理中 ブロック電解コンデンサーへの端子処理。
           圧着端子への単線の圧着は抜ける可能性があるので、半田を流し込む。
CD1. 修理前 入力RCA端子。
CD2. 修理(交換)後 入力RCA端子。
CD3. 修理(清掃)中 前パネル裏清掃。
CE1. 交換部品
CE2. 交換部品。 複合TR(トランジスター)、上=付いていた足黒TR(トランジスター)、下=交換する物。
CF1. 修理前 上から見る
CF2. 修理後 上から見る
G. ビス塗装。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
G1. 修理(塗装)前 ビス
G2. 修理(乾燥)中 炎天下にさらし、焼き付ける。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
供給電圧はAC100V/50HZ、後期型なので400W/400W軽く出ます。
但し、当方の電力供給は悪く(100V/30A契約)、97V位まで、電圧が下がります。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.0149%歪み。
              左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.0144%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.0143%歪み。
               左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.0161%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.021%歪み。
               左側SP出力電圧58V=420W出力、 0.021%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.024%歪み。
              左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.024%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E242. 上記の時のVUメーター。MeterSensitivity=0dB。
E25. 5kHz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.028%歪み。
             左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.028%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.032%歪み。
               左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.032%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 20kHz入力、右側SP出力電圧57V=406W出力、 0.0213%歪み。
               左側SP出力電圧57V=406W出力、 0.220%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. VUメーター調整。 MeterSensitivity=−24dBでフルスケール。
E32. VUメーター調整。 そのままでMeterSensitivity=−12dBに切り換。
E33. VUメーター調整。 MeterSensitivity=−12dBでフルスケール。
E34. VUメーター調整。 そのままでMeterSensitivity=−6dBに切り換。
E35. VUメーター調整。 MeterSensitivity=−6dBでフルスケール。
E36. VUメーター調整。 そのままでMeterSensitivity=0dBに切り換。
E4. 完成 24時間エージング中。 右は GAS THAEDRA. 10台目
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. SAE(Scientific Audio Electronics) MARK 2600 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 SAE MARK 2600 ステレオパワーアンプ
実効出力 600W+600W(4Ω)
400W+400W(8Ω、20Hz〜20kHz、両ch駆動、歪率0.05%)
全高調波歪率 0.05%(20Hz〜20kHz、8Ω、250mW〜400W)
混変調歪率 0.05%(250mW〜400W、8Ω、20Hz〜20kHz間の任意の2周波数の4:1混合)
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.25dB(定格出力時)
ダンピングファクター 150(100Hz)
SN比 100dB(定格出力時)
入力端子 RCA入力端子 1系統
入力感度/入力インピーダンス 2.12V/50kΩ
入力レベル調整 左右独立プッシュボタン式4段階ゲイン切替(0、-3、-6、-12dB)
メーター感度 左右連動プッシュボタン式4段階切替(0、-6、-12、-24dB)
付属 冷却用ファン
電源 AC100V、50Hz/60Hz。 前期型は117V。
定格消費電力 1,500W(定格出力時)
外形寸法 幅483×高さ178×奥行461mm(端子、ハンドル類を含む)
重量 29.5kg
価格 \650,000(1981年頃)
                 2600_32w
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