QUAD 405. 8台目修理記録
平成17年4月5日到着   4月8日完成
A. 修理前の状況
  • 長らく愛用して来ました私の「405」ですが、両チャンネルより 若干のハムが出始めたので、天蓋を開けてみると 電解コンデンサーが膨らんでいるようです。 その他の劣化は よく確認できないですのですが、AMP基盤のコンデンサーも劣化しているように思います。
    この「405」は 十年ほど前に友人から購入しました、迫力はないですが とても小奇麗な音がするので、かなり気に入っています
    長い付き合いでもあり、 修理して直るのなら、末永く使って行きたいと思っています。

B. 原因
  • 電解コンデンサー劣化
    OP−AMP劣化
C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換
    電源電解コンデンサー交換(1.8倍容量使用)
    OP−AMP交換
    半田補正作業
    RCAケーブル修理

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                             8個
    OP−AMP                                 2個
    RCAケーブルコネクター                         2個

E. 調整・測定

F. 修理費              49,000円

S. QUAD 405 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から見る
A2. 点検中 トランスは1979年11月7日 26年前です、良く働きました。
A3. 点検中 下から見る
A4. 点検中  膨らんだ電解コンデンサー、発射寸前
A5. 点検中  電解コンデンサー重量比較 右=他405の修理機器の物
A7. 点検中 電解コンデンサー比較 古いのは63V/10000μ 使用するのは71V/18000μ
A8. 点検中  ヒビが入ってきた電解コンデンサー
A9A. 点検中 熱の為、カサカサに成った右放熱グリス。 熱は上(写真では左)の方が高いのだから、上にもう少し欲しい
A9B. 点検中 熱の為、カサカサに成った左放熱グリス。
C. 修理状況
C1A. 修理前 R側AMP基板
C1B. 修理後 R側AMP基板 電解コンデンサー2個、OP−AMP交換
C1C. 修理前 R側AMP基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 R側AMP基板裏 全半田やり直し
C1E. 完成R側AMP基板裏 洗浄後
C2A. 修理前 L側AMP基板
C2B. 修理後 L側AMP基板 電解コンデンサー2個、OP−AMP交換
C2C. 修理前 L側AMP基板裏
C2C1. 修理前 L側AMP基板裏 ネジが緩んで隙間がある。 只の止めネジでなく、このネジを通して電流が流れる
C2D. 修理(半田補正)後 L側AMP基板裏 全半田やり直し
C2E. 完成L側AMP基板裏 洗浄後
C3A. 修理中 DINケーブル点検、綺麗です
C3B. 修理中 RCAケーブル点検 普通は赤がRなのですが?
C3B1. 修理中 RCAケーブル点検 ケーブル押さえがないので大分切断している
C3C. 修理中 出来れば上の様な締め付け型が良いが、ケーブルが細いので右下のを使用します
C3D. 修理後 RCAケーブル 赤がRにしてあります
C4. 交換部品
C5A. 修理前 上から見る
C5B. 修理後 上から見る
C5C. 修理前 下から見る
C5D. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力、歪み調整・測定 電源電圧は100Vにて測定
    <見方>
     上左のオーディオ発振器より400HZ & 1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中の測定器−入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)
     下右の測定器−周波数計
     上左の測定器−SP出力の歪み率測定。 左メータ=Left出力。 右メータ=Right出力
     上中の測定器−SP出力電圧測定器。 赤針=Right出力。 黒針=Left出力
     上右の測定器−SP出力波形オシロ。 上=Right出力。 下=Left出力(出力電圧測定器の出力)
E2A. R−SP出力 29V=105W 歪み率=0.03% 1000HZ
E2B. R−SP出力 29V=105W 歪み率=0.03% 400HZ
E2C. L−SP出力 29V=105W 歪み率=0.03% 1000HZ
E2D. L−SP出力 29V=105W 歪み率=0.03% 400HZ
E3. 24時間エージング
S. QUAD 405 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ 405
両チャンネルを同時に駆動した場合の値です。
出力及び歪率(8Ω負荷、サイン波入力) 100Hz、100W出力時、0.01%以下
1kHz、100W出力時、0.01%以下
10kHz、100W出力時、0.05%以下
出力内部インピーダンス 0.03Ωと直列に3.3μH
オフセット電圧 7mV以下
周波数特性(1kHz基準) 低域=20Hzにて-1dB
高域=20Hzにて-0.1dB、50kHzにて-3dB
入力感度 0.5Vrms+−0.5dB(8Ω負荷、120W出力時)
入力インピーダンス 20kΩ(220pF)
スルーレート 0.1V/μs
最大入力限度 入力信号が+20dBまでなら瞬時に復帰します。
クロストーク(1kΩの入力負荷時) 80dB(100Hz)、70dB(1kHz)、60dB(10kHz)
SN比 -96dB(A補正時)、-93dB(補正なし)
パワーリミッター 50W/8Ω負荷時の制限
電源入力 100〜130V、200〜250V、50-60Hz
消費電力は信号レベルにより30〜350W。
外形寸法 幅340.5×高さ115×奥行195mm
プラグ及びソケットの分38mmを含む。
重量 9kg
価格 198,000円
                         qua405-8w
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