PRA−2000Z 修理記録
同時修理機器 HMA−9500mkU. 43台目 平成23年3月27到着  4月19日完成
注意 このAMPはPRE−OUT/REC端子出力にDCが出る事が有ります。
    よって、メインAMPに、DC入力が有る場合、これを使用しないように! HMA−9500やB-2301等
A. 修理前の状況
  • 外観は非常に綺麗です。
    オーバーホール修理。

T. 修理前点検測定

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化少々あり。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    リード・リレー交換。
    抵抗。
    フイルムコンデンサー。
    OP-AMP交換。

K. 木製ケース修理

D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー          104個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                       4個。
    リード・リレー                      9個。
    抵抗                           2個。
    フイルムコンデンサー                12個。
    OP-AMP                        1個。

E. 調整・測定

X. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費        105,000円  オーバーホール修理。

S. DENON PRA−2000Z の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る、非常に綺麗です。
A12. 点検中 前右上から見る
A13. 点検中 右から見る
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 左から見る
A17. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 上・下蓋を取り、上から見る
A32. 点検中 電源周りの埃。
A33. 点検中 電源基板の電解コンデンサーの頭のビニールが膨れている。
A41. 点検中 上下蓋を取り、下から見る
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定。
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。   下段中右上=周波数計。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定。 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力。(交流電圧が5V以上の場合1/10のATTが入ります)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T21. 出力電圧1V 歪み率=0.04%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
T22. 出力電圧1V 歪み率=0.04%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
T31. 出力電圧1V 歪み率=0.07%(測定レンジ=0.1%) PHONO3(MM入力) 1000HZ
T32. 出力電圧1V 歪み率=0.07%(測定レンジ=0.1%) PHONO3(MM入力) 400HZ
T41. 出力電圧1V 歪み率=0.14%(測定レンジ=0.3%) PHONO2(MC入力) 1000HZ
T42. 出力電圧1V 歪み率=0.14%(測定レンジ=0.3%) PHONO2(MC入力) 400HZ
T51. 出力電圧1V 歪み率=0.25%(測定レンジ=0.3%) PHONO1(MCトランス入力) 1000HZ
T52. 出力電圧1V 歪み率=0.3%(測定レンジ=0.3%) PHONO1(MCトランス入力) 400HZ
C. 修理状況
C11. 修理中 基盤を全て取り除いたシャーシを上から見る
C112. 修理中 基盤を固定するスポンジは変成して、固形化している。
C12. 修理中 基盤を全て取り除いたシャーシを下から見る
C122. 修理中 基盤を固定するスポンジは変成して、固形化している。
C21. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤 左=MM 中=MC 右=トランス使用MC 上右端がMC−トランス
C22. 修理後 EQ−HEAD-AMP基盤  電解コンデンサ−28個、リレー3個交換
C221. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤のRCA端子
C222. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤のRCA端子 半田吸い取り線で補強
C223. 修理後 EQ−HEAD-AMP基盤のRCA端子 半田吸い取り線で補強+さらにホットボンドで補強
C23. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤裏
C231. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏  ハンダ不良ヶ所
C232. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所 折角のアースラインも効き目が無い
C233. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所 折角のアースラインも効き目が無い
C235. 修理中 EQ−AMP基盤裏 曲げる方向が悪く隣の銅箔に?
C24. 修理(半田補正)後 EQ−HEAD-AMP基盤裏  全ての半田をやり修す
C25. 完成EQ−HEAD-AMP基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 EQ−AMP
C32. 修理後 EQ−AMP基盤 電解コンデンサ−18個、リードリレー4個、半固定VR2個交換
C321. 修理前 EQ−AMP基盤のRCA端子
C322. 修理中 EQ−AMP基盤のRCA端子 半田吸い取り線で補強する
C323. 修理後 EQ−AMP基盤のRCA端子 さらにホットボンドで補強
C33. 修理前 EQ−AMP基盤裏
C332. 修理中 EQ−AMP基盤裏  熱を持つところは半田の劣化が早い、半田面積を増す
C34. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基盤裏  全ての半田をやり修す
C35. 完成EQ-AMP基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 電源・コントロール基盤
C42. 修理後 電源・コントロール基盤  電解コンデンサー23個交換
C43. 修理前 電源・コントロール基盤裏
C434. 修理中 電源・コントロール基盤裏  半田面積を増す
C44. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基盤裏  全ての半田をやり修す
C45. 完成電源・コントロール基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 電源・コントロール、リレー基盤
C52. 修理後 電源・コントロール、リレー基盤 電解コンデンサー1個、リードリレー2個交換
C53. 修理前 電源・コントロール基盤、リレー基盤裏
C61. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基盤 、リレー基盤裏
C62. 完成電源・コントロール基盤、リレー基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 清掃中 主VRの分解
C72. 清掃中 主VRの抵抗体摺動部、非常に綺麗です!
C81. 修理前 電源基盤
C82. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー10個交換、フイルムコンデンサー2個追加
C83. 修理前 電源基盤裏
C831. 修理中 電源基盤裏 半田不良ケ所。
C832. 修理中 電源基盤裏 熱を持つところは半田の劣化が早い、半田面積を増す
C84. 修理(半田補正)後 電源基盤裏  全ての半田をやり修す
C85. 完成電源基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C91. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基盤
C92. 修理後 バッファーAMP・SWコントロール基盤 電解コンデンサ−20個、半固定VR2個交換
C93. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 
C94. 修理(半田補正)後 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏
C942. 修理中 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 不要なフラックスを落とす、 普通は掃除機で吸いながら行うので写真は撮らず。
C95. 完成バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
CA1. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基盤
CA2. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基盤裏
CA3. 修理(半田補正)後 バランスVR+プリセットセレクター基盤裏  全ての半田をやり修す
CA32. 修理中 バランスVR+プリセットセレクター基盤裏 不要なフラックスを落とす、 この後、洗浄後防湿材を塗る。
CA4. 完成バランスVR+プリセットセレクター基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
CB1. 修理前 NFB−AMP基盤
CB2. 修理後 NFB−AMP基盤 電解コンデンサ−4個交換
CB3. 修理前  NFB−AMP基盤裏
CB4. 修理(半田補正)後  NFB−AMP基盤裏
CB5. 完成NFB−AMP基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
CC1.バランスVR 清掃前
CC2.バランスVR 清掃中 主VRの抵抗体摺動部、非常に綺麗です!
CD2. 修理前 パネルLED表示基盤裏
CD3. 修理(半田補正)後 パネルLED表示基盤裏
CD4. 完成パネルLED表示基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
CE1. 合わせパネルなので、布にクリーナーを付けて清掃
CE2. パネル裏の接着材を補充しておく。
CF1. 交換部品 
DG1. 修理前 上から
DG2. 修理後 上から
DG3. 修理前 下から
DG4. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。   下段中右上=周波数計。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定。 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力。(交流電圧が5V以上の場合1/10のATTが入ります)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
PRA−2000Zに電源からのノイズの影響を遮断する為、絶縁トランスを挿入した(左下)。
E21. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 1000HZ
E22. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MC(トランス)入力 1000HZ
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MC(トランス)入力 400HZ
E41. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MC入力 1000HZ
E42. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MC入力 400HZ
E51. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MM入力 1000HZ 
E52. 出力電圧1V 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) MM入力 400HZ
E61. 出力電圧12V、この上で飽和。 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX力 1000HZ 
E62. 出力電圧12V、この上で飽和。 歪み率=0.0?%(測定レンジ=0.1%) AUX入力 400HZ
X. 上位測定器による 調整・測定
X1. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
X21. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X22. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X23. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X24. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X25. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter & HighFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X31. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
      MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X32. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
X33. 入出力特性測定(MC TR入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
     高域100kHZから左右に差が出ているのは、入力トランスの特性でしょ
K. 木製ケース修理
K11. 修理前 ケース裏
K12. 修理後 ケース裏、ボンドを塗布する。
K13. 修理前 ケース裏2。
K14. 修理後 ケース裏2、ボンドを塗布する。
K21. 修理前 ケース後。
K22. 修理後 ケース後、ボンドを塗布する。
K31. 修理後 下ケース裏、ボンドを塗布する。
S. DENON PRA−2000Z の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ=PRA−2000Z
イコライザーアンプ部(PHONO IN〜REC OUT)
入力感度/インピーダンス PHONO-1 MC:0.1mV/40Ω
PHONO-2 MC:0.12mV/100Ω
PHONO-3 MM:2.5mV/47kΩ
最大許容入力 PHONO-1 MC:20mV/1kHz
PHONO-2 MC:24mV /1kHz
PHONO-3 MM:500mV/1kHz
最大出力/定格出力 30V/150mV
全高調波ひずみ率 0.001%以下 1kHz 20V出力時(PHONO-1)...注=REC OUTが10Vにはなりません!
0.0015%以下 20Hz〜20kHz 3V出力時(PHONO-2&3)...注=REC OUTが3Vにはなりません!
RIAA偏差 PHONO-1 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-2 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-3 MM=10Hz〜100kHz ±0.2dB
SN比 PHONO-1 MC=80dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-2 MC=75dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-3 MM=90dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz, 1kHz, 80dB以上. 20kHz, 70dB以上
ハイレベルアンプ部(AUX IN〜PRE OUT)
入力感度/インピーダンス TUNER、CD,DAD/AUX、TAPE(PB-1&2)=150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 12V/1.0V
全高調波ひずみ率 0.0015%以下 20Hz〜20kHz、4V出力時
周波数特性 1Hz〜300kHz +0/-3dB
10Hz〜100kHz +0/-0.3dB
SN比 105dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz:100dB、1kHz:75dB、20kHz:65dB
ゲイン 16.5dB
ミューティング -20dB(LED点灯指示)
プリアウトオフ -∞dB(LED点滅指示)
フィルター HIGH:7kHz、6dB/oct LOW(サブソニック):16Hz、6dB/oct
トーンコントロ−ル TREBLE:±8dB/10kHz BASS:±8dB/100Hz
消費電力 63W(電気用品取締法による)
外形寸法 W462×H145×D385mm(つまみ類、足の高さ含む)/10.6kg
重量 10.6kg
付属品 低容量接続コード1本
標準価格 250,000円、1984年2月
                       pra2000-13h
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