Accuphase C−220. 3台目修理記録
平成16年10月12到着   10月24日完成
  • 寸評
     EQ−AMPのみで、このゴッツイ装置です
     レコードを聴く人はあこがれの機械でしょう
     メーカー修理不能機器に成ったのは、残念な事です
  • A. 修理前の状況
      ヤフオクで入手したものです。現状は、イコライザーのみ動作します。

  • B. 原因・現状
      経年変化による劣化。
      バファーAMP故障、リレー接点不良。
      MC−AMP故障
  • C. 修理状況
      全電解コンデンサー交換
      半固定VR交換
      フイルムコンデンサー交換
      リレー交換

  • D. 使用部品
      オ−デオ用電解コンデンサー       30個(ニチコン・ミューズ使用)
      半固定VR                    7個
      リレー                       6個
      フイルムコンデンサー             6個
      
  • E. 調整・測定

  • EE. 上位測定器による 調整・測定

  • F. 修理費(改造費)  98,000円
                      オーバーホール修理
  • S. Accuphase C−220 の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から見る
A2. 点検中 下から見る
A3. 点検中 出力切り替え基板
          使用されていた同型の物は市場になく、電気的互換の製品に置き換える
A4A. 点検中 入出力端子郡 キャンノンコネクターが未使用なのは残念
A4B. 点検中 折角キャンノンコネクター仕様なので、下記の様なケーブルを使用したい
A5. 点検中 BufferAMP基板の高価な貫通電解コンデンサー
A6. 点検中 R側・L側−AMP基板の高価な貫通電解コンデンサー
A7. 点検中 BufferAMP基板のフイルムコンデンサーと現在の同容量フイルムコンデンサー
          マニアの間では奪い合いの様子ですが、経年変化には勝てない詳しくはこちら
A8. 点検中 R側・L側−AMP基板のフイルムコンデンサーと現在の同容量フイルムコンデンサー
          マニアの間では奪い合いの様子ですが、経年変化には勝てない詳しくはこちら
C. 修理状況
C1A. 修理前 定電圧基板
C1B. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個、半固定VR交換
C1C. 修理前 定電圧基板裏
C1C1. 修理前 定電圧基板裏 腕が未熟で銅箔を切断
C1C2. 修理前 定電圧基板裏 腕が未熟で銅箔を切断その2
C1D. 修理(半田補正)後  定電圧基板裏  全ての半田をやり修す
C1E. 完成定電圧基板裏  洗浄後
C2A.修理前 R側−AMP
C2A1. 修理前 R側−AMP 温度を関知するサーミスターが止められていない!
C2B. 修理後 R側−AMP基板 電解コンデンサー4個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個交換
                       リレー2個交換 電解コンデンサー2個追加
C2C. 修理前 R側−AMP基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 R側−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C2E. 完成R側−AMP基板裏  洗浄後
C3A. 修理前 L側−AMP基板裏
C3B. 修理後 L側−AMP基板裏  電解コンデンサー4個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個交換
                         リレー2個交換 電解コンデンサー2個追加
C3C. 修理前 L側−AMP基板裏
C3D. 修理(半田補正)後 L側−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C3E. 完成L側−AMP裏  洗浄後
C4A. 修理前 BufferAMP基板
C4B. 修理後 BufferAMP基板 電解コンデンサー2個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個交換
                       電解コンデンサー4個追加 
C4C. 修理前  BufferAMP基板裏
C4C1. 修理前 BufferAMP基板裏 半田どぶ付けの時間が短く、フラックス等の蒸気で半田に穴が空いている
C4D. 修理(半田補正)後 BufferAMP基板裏  全ての半田をやり修す
C4E. 完成BufferAMP裏  洗浄後
C5. 修理中 入出力切り替え基板を取り出すのに、左右側板及び同飾り金具4本を、取り外さないと取れない、出來の悪さ!
C5A. 修理前 出力切り替え基板
C5B. 修理後 出力切り替え基板 電解コンデンサー2個、リレー2個交換
C5C. 修理前  出力切り替え基板裏
C5D. 修理(半田補正)後  出力切り替え基板裏  全ての半田をやり修す
C5E. 完成出力切り替え基板裏  洗浄後
C6A. 修理前 電源基板基板
C6B. 修理後 電源基板基板 電解コンデンサー交換
C6C. 修理前  電源基板裏
C6C1. 修理前  電源基板裏 半田どぶ付けの時間が短く、フラックス等の蒸気で半田に穴が空いている
C6C2. 修理前  電源基板裏 半田どぶ付けの時間が短く、フラックス等の蒸気で半田に穴が空いている
C6D. 修理(半田補正)後  電源基板裏  全ての半田をやり修す
C6E. 完成電源基板裏  洗浄後
C7A. 修理前 フューズ基板
C7C. 修理前  フューズ基板裏
C7D. 修理(半田補正)後  フューズ基板裏  全ての半田をやり修す
C7E. 完成フューズ基板裏  洗浄後
C8A. 修理前  入力抵抗切り替えSW基板裏
            写真紛失
C8B. 修理(半田補正)後  入力抵抗切り替えSW基板裏  全ての半田をやり修す
C9. パネル清掃
CA. 交換部品
CBA. 修理前 上から
CBB. 修理後 上から
CBC. 修理前 下から
CBD. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定
    <見方>
     上左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E2. 出力電圧8V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% 1000HZ
              未だ飽和していないので、過大入力には十分注意する
E3A. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MC入力 1000HZ
E3B. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MC入力 400HZ
E4A. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ 
E4B. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
EE. 上位測定器による 調整・測定
 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
EE2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
EE3. 入出力特性測定(HeadAMP−ON入力)=PHONO−1
       MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E4. 引き続き24時間エージング
S. Accuphase C−220 の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 ディスク専用プリアンプ C-220
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.2dB
高調波歪率(20Hz〜20kHz、定格出力) 0.01%
定格入力/インピーダンス DISC1、2(Head amp off)=2.0mV/100Ω、30kΩ、47kΩ、100kΩ
DISC1、2(Head amp on)=0.1mV/100Ω
定格出力/インピーダンス Main output=2.0V/50Ω(Volume最大、定格入力)
Fixed output=150mV/200Ω
最小負荷インピーダンス Main output=5.0kΩ
Fixed output=10.0kΩ
S/N(入力ショート、
IHF-Aカーブ、定格入力時)
Head amp off=85dB
Head amp on=72dB
入力換算雑音
(入力ショート、IHF-Aカーブ)
Head amp off=-139dBV
Head amp on=-152dBV
最大入力(1kHz、歪率0.01%) Head amp off=400mVrms
Head amp on=20mVrms
最小入力レベル 10Vrms(20Hz〜20kHz、歪率0.01%)
ゲイン(DISC input→Main output) Head amp off=60dB
Head amp on=86dB
音量調整連動誤差 1dB以内
バランス調整(左右共に) 0、-0.5、-1.0、-1.5、-2.0、-3.0、-4.0、-5.0、-6.0、-7.0dB、-∞
使用半導体 トランジスタ=109個
FET=16個
ダイオード=34個
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V(切換プラグ変更)、50Hz/60Hz
消費電力 65W
外形寸法 A型=幅482×高さ82×奥行345mm
B型=幅445×高さ82×奥行349mm
重量 10.7kg
価格 22万円 1977年6月発売
                             c220-31t
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した物です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
  Copyright(C) 2020 Amp Repair Studio All right reserved.