TA−E88 修理記録 |
平成19年5月25到着 月日完成 |
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- A. 修理前の状況
16年前に新品で購入したDENONのPRA−2000ZRです
5年ほど前にPHONO入力のMC2系統とMM入力の片CHがだめになりました
つい一カ月前、内部清掃をしていて、下側基盤にある抵抗に触ったところ熱で弱くなっていたとみえて、
2本リード線の部分からとれてしまいました。
それ以来、RCHがだめです。
- B. 原因・現状
経年変化による劣化を無視して使用した為、出力TR(トランジスター)が死んだ。
ここまで、気がつかず、使用しない様に!
今までの修理の2000シリーズ中最悪の状態
- C. 修理状況
全電解コンデンサー交換
半固定VR交換
初段FET(電解トランジスター)交換
リード・リレー交換
TR(トランジスター)
抵抗
フイルムコンデンサー
OP-AMP交換
- D. 使用部品
オーディオ用電解コンデンサー 104個(ニチコン・ミューズ使用)
半固定VR 4個
リード・リレー 9個
FET 4個
TR(トランジスター) 8個
抵抗 8個
フイルムコンデンサー 22個
OP-AMP 4個
- E. 調整・測定
- EE.上位測定器による 調整・測定
- F. 修理費(改造費) 195,000円
<<オーバーホール修理>>
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A. 修理前の状況
A−1. 点検中 上から見る |
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A−2. 点検中 下から見る |
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A−3A. 点検中 EQ-AMPの基板、電解コンデンサーが劣化し、回路が不安定になり、出力TR(トランジスター)が死に、
抵抗が焼けて落ちた |
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A−3B. 点検中 EQ-AMPの基板裏 |
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A−4A. 点検中 EQ−HEAD-AMP基盤、電解コンデンサーの頭が今にも破裂しそう |
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- C. 修理状況
- C−1A. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤 左=MM 中=MC 右=トランス使用MC 上右端がMC−トランス
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C−1A−1. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤のMC−トランスのクションの取り付けが雑 |
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C−1A−2. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤の熱で焼けたフイルムコンデンサー、左右のと比較すると良い
下の数字は測定容量、「680」容量値 |
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C−1A−3. 修理中 交換に使用するフイルムコンデンサー
この20個を、2個一組で使用する。「680」容量値 |
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C−1B. 修理後 EQ−HEAD-AMP基盤
電解コンデンサ−28個、リレー3個、選別フイルムコンデンサー10個交換 |
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C−1C. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤のRCA端子 |
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C−1D. 修理後 EQ−HEAD-AMP基盤のRCA端子 半田吸い取り線で補強+さらにホットボンドで補強 |
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C−1E. 修理前 EQ−HEAD-AMP基盤裏 |
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C−1E−1. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所 |
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C−1E−2. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所 折角のアースラインも効き目が無い |
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C−1E−3. 修理中 EQ−HEAD-AMP基盤裏 技術の進歩でコンデンサーは端子のピッチが異なるので、穴開けが必要 |
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C−1F. 修理(半田補正)後 EQ−HEAD-AMP基盤裏 全ての半田をやり修す |
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C−1G. 完成EQ−HEAD-AMP基盤裏 洗浄後 |
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C−2A. 修理前 EQ−AMP |
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C−2B. 修理後 EQ−AMP基盤 電解コンデンサ−18個、リードリレー4個、半固定VR2個、TR(トランジスター)8個、
抵抗8個、OP-AMP2個交換 |
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C−2C. 修理前 EQ−AMP基盤のRCA端子 |
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C−2D. 修理中 EQ−AMP基盤のRCA端子 半田吸い取り線で補強する |
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C−2E. 修理後 EQ−AMP基盤のRCA端子 さらホットボンドで補強 |
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C−2F. 修理前 EQ−AMP基盤裏 |
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C−2F−1. 修理前 EQ−AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所、その1 |
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C−2F−2. 修理前 EQ−AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所、その2 |
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C−2F−3. 修理前 EQ−AMP基盤裏 ハンダ不良ヶ所、その3 |
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C−2F−4. 修理中 EQ−AMP基盤裏 銅箔修理 メッキ線で補強 |
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C−2F−5. 修理中 EQ−AMP基盤裏 銅箔修理 ハンダを盛る |
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C−2F−6. 修理中 EQ−AMP基盤裏 技術の進歩でコンデンサーは端子のピッチが異なるので、穴開けが必要 |
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C−2F−7. 修理前 EQ−AMP基盤裏 曲げる方向が悪く隣の銅箔に? |
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C−2F−8. 修理前 EQ−AMP基盤裏 曲げる方向が悪く隣の銅箔に? |
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C−2G. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基盤裏 全ての半田をやり修す |
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C−2H. 完成EQ-AMP基盤裏 洗浄後 |
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C−3A. 修理前 電源・コントロール基盤 |
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C−3B. 修理後 電源・コントロール基盤 電解コンデンサー23個交換 |
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C−3C. 修理前 電源・コントロール基盤裏 |
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C−3D. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基盤裏 全ての半田をやり修す |
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C−3E. 完成電源・コントロール基盤裏 洗浄後 |
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C−4E. 完成電源・コントロール基盤リレー基盤裏 洗浄後 |
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C−5A. 清掃前 主VRの抵抗体摺動部 |
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C−5B. 清掃後 終VRの抵抗体摺動部 |
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C−6A. 修理前 電源基盤 |
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C−6B. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー10個交換、フイルムコンデンサー2個追加 |
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C−6C. 修理前 電源基盤裏 |
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C−6C−1. 修理中 電源基盤裏 技術の進歩でコンデンサーは端子のピッチが異なるので、穴開けが必要 |
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C−6D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 全ての半田をやり修す |
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C−6E. 完成電源基盤裏 洗浄後 |
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C−7A. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基盤 |
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C−7B. 修理後 バッファーAMP・SWコントロール基盤 電解コンデンサ−20個、選別フイルムコンデンサー10個、
FET(電解トランジスター)4個、半固定VR2個交換 |
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C−7C. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 |
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C−7C−1. 修理中 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏
技術の進歩でコンデンサーは端子のピッチが異なるので、穴開けが必要 |
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C−7D. 修理(半田補正)後 バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 |
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C−7E. 完成バッファーAMP・SWコントロール基盤裏 洗浄後 |
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C−8A. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基盤 |
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C−8B. 修理前 バランスVR+プリセットセレクター基盤裏 |
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C−8C. 修理(半田補正)後 バランスVR+プリセットセレクター基盤裏 全ての半田をやり修す |
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C−8D. 完成バランスVR+プリセットセレクター基盤裏 洗浄後 |
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C−9E. 完成NFB−AMP基盤裏 洗浄後 |
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C−AB.バランスVR 清掃前 |
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C−AC.バランスVR 清掃後 |
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C−BA. 修理前 パネルLED表示基盤 |
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C−BB. 修理(半田補正)後 パネルLED表示基盤裏 |
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C−BC. 完成パネルLED表示基盤裏 洗浄後 |
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C−CA. 修理前 上から |
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C−CB. 修理後 上から |
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C−CC. 修理前 下から |
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C−CD. 修理後 下から |
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C−D. 交換部品 |
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E. 調整・測定
E−1. 出力・歪み率測定
<見方>
下左オーデオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
上左=歪み率計=左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大0.1%レンジ)
上中=出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力(最大3Vレンジ)
上右=出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計 |
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E−1A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ |
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E−1B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ |
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E−2A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 1000HZ |
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E−2B. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 400HZ |
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E−3A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC入力 1000HZ |
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E−3B. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力 400HZ |
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E−4A. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ |
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E−4B. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ |
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EE. 上位測定器による 調整・測定
EE−1. 下のオーディオアナライザーで自動測定 |
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EE−1A. 入出力特性測定(AUX入力)
AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−1B. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−1C. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−1D. 歪み率特性測定(AUX入力)
AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−2A. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−3A. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色 |
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EE−4A. 入出力特性測定(MC TR入力)=PHONO−1
MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
高域100kHZから左右に差が出ているのは、入力トランスの特性でしょ |
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E−5A. 引き続き24時間エージング |
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E−5B. 下蓋の通気口、放熱には十分注意する事 |
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