Sony TAE−5450 修理記録
平成24年10月22日到着    月日完成
A. 修理前の状況
  • R側、音出ず。
    オーバホール修理依頼。

B. 原因
  • 経年劣化。

C. 修理状況
  • 劣化TR(トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    劣化FET(電解トランジスター)交換。
    1部整流ダイオード交換。
    配線手直し、補強。
    1部入出力RCA端子交換
D. 使用部品
  • TR(トランジスター)                個。
    バイアス/バランス半固定VR          個。
    FET(電解トランジスター)             個。
    電解コンデンサー                  個。
    フイルムコンデンサー               個。
    整流ダイオード                    個。
    RCA端子                       4組8個。
E. 調整・測定

F. 修理費  90,000円  <オーバーホール修理>

S. Sony TAE−5450 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A41. 点検中 テープ入力調整VRの止めネジがさび付いている。
A51. 点検中 交換する電源電解コンデンサー比較、上=交換する4700μ/35V、下=付属3300μ/35V。
C. 修理状況
C1. 修理中 前後パネルを倒し、修理。
C2. 修理中 前後パネルを倒し、基板を取り外した所。
C11. 修理前 電源基板。
C12. 修理後 電源基板 TR(トランジスター)5個、電解コンデンサー9個、整流ダイオード4個交換
C13. 修理前 電源基板裏
C14. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す、 フイルムコンデンサー2個追加。
C15. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 フイルター基板
C22. 修理後 フイルター基板 フイルムコンデンサー2個、電解コンデンサー11個交換。
C23. 修理前 フイルター基板裏
C24. 修理(半田補正)後 フイルター基板裏 半田を全部やり直す。
C25. 完成フイルター基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C26. 修理前 フイルター基板2裏
C27. 修理(半田補正)後 フイルター基板2裏 半田を全部やり直す。
C28. 完成フイルター基板2裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 トーン基板
C32. 修理後 トーン基板
                 FET(電解トランジスター)2個、電解コンデンサー4個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個交換。
C33. 修理前 トーン基板裏
C332. 修理前 トーン基板裏、シールドを取る
C34. 修理(半田補正)後 トーン基板裏 半田を全部やり直す。
C35. 完成フイルター基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C41. 修理前 メインVR基板
C412. 修理中 メインVR基板VR、カシメ構造なので分解はこれまで。
C42. 修理後 メインVR基板 半固定VR2個、電解コンデンサー16個交換。
C43. 修理前 メインVR基板裏
C44. 修理(半田補正)後 メインVR基板裏 半田を全部やり直す、抵抗2個追加。
C45. 完成メインVR基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C51. 修理前 テープモニター・ファンクションSW基板
C52. 修理後 テープモニター・ファンクションSW基板 FET(電解トランジスター)2個、電解コンデンサー6個交換。
C53. 修理前 テープモニター・ファンクションSW基板裏
C54. 修理(半田補正)後 テープモニター・ファンクションSW基板裏 半田を全部やり直す。
C55. 完成テープモニター・ファンクションSW基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 テープコピー・AUX切換SW基板
C62. 修理後 テープコピー・AUX切換SW基板 TR(トランジスター)4個、電解コンデンサー9個交換。
C63. 修理前 テープコピー・AUX切換SW基板裏
C64. 修理(半田補正)後 テープコピー・AUX切換SW基板裏 半田を全部やり直す。
C65. 完成テープコピー・AUX切換SW基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 入出力RCA端子郡基板
C73. 修理前 入出力RCA端子郡基板裏
C74. 修理(半田補正)後 入出力RCA端子郡基板裏 半田を全部やり直す。
C75. 完成入出力RCA端子郡基板板裏  洗浄後防湿材を塗る
C81. 修理前 入出力フォノ端子基板
C83. 修理前 入出力フォノ端子基板裏
C84. 修理(半田補正)後 入出力フォノ端子基板裏 半田を全部やり直す。
C85. 完成入出力フォノ端子基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 フイルター基板
C62. 修理後 フイルター基板 TR(トランジスター)個、電解コンデンサー個交換。
C63. 修理前 フイルター基板裏
C64. 修理(半田補正)後 フイルター基板裏 半田を全部やり直す。
C65. 完成フイルター基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C81. パネル清掃
C82. 修理中 入力VR、 上段未使用の方に接続変える
C91. 交換部品
C92. 交換部品、TR(トランジスター)
CA1. 修理前 上から見る
CA2. 修理前後 上から見る
CA3. 完成、後から見る
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.019%歪み。
             L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.016%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.0128%歪み。
              L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.0099%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧21V=55W出力、 0.021%歪み。
              L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.015%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧21V=55W出力、 0.026%歪み。
             L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.018%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧21V=55W出力、 0.042%歪み。
             L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.030%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧21V=55W出力、 0.051%歪み。
              L側SP出力電圧21V=55W出力、 0.042%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 50kHz入力、R側SP出力電圧20V=50W出力、 0.26%歪み。
              L側SP出力電圧20V=50W出力、 0.27%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
              この当たりから、高域が減少してきます。
E28. 100kHz入力、R側SP出力電圧10V=12.5W出力、 0.174%歪み。
               L側SP出力電圧10V=12.5W出力、 0.175%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
T29. 100kHz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.713%歪み。
               L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.710%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               さらに、高域が減少してきます。
E4. 完成  24時間エージング。
S. Sony TAE−5450 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ TAE-5450
回路方式 イコライザーアンプ=ユニットアンプ×1構成、フラットアンプ兼用
トーンコントロールアンプ=ユニットアンプ×1構成
フィルターアンプ=2トランジスタ構成
ヘッドホンアンプ=1IC構成
ユニットアンプ= Dual FET差動入力+2PNP差動+1FET
           1PNPコンプリメンタリーバッファアンプ
           +1NPNトランジスタ定電流回路
入力感度/インピーダンス Phono1、2=1.5mV/50kΩ
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adpt1、2=150mV/50kΩ
出力レベル/インピーダンス Rec out1、2=150mV(max.12V)/10kΩ
EXT.Adpt=150mV(max.14V)/10kΩ
Headphone=0.3V(8Ω)、100Ω
Output1=1V(Max.14V)/1kΩ Output2:1V(Max.14V)/2kΩ
高調波歪率 0.03%以下(定格出力1V時、1kHz)
混変調歪率 0.05%以下(定格出力1V時、60Hz:7kHz=4:1)
周波数特性 Phono1、2=RIAA偏差 ±0.4dB
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adapt1、2=10Hz〜100kHz +0 -1dB
トーンコントロール Bass=50Hz、±10dB(ターンオーバー周波数=250Hz) 100Hz、±10dB(ターンオーバー周波数=500Hz)
Treble=10kHz、±10dB(ターンオーバー周波数=2.5kHz) 20kHz、±10dB(ターンオーバー周波数=5kHz)、2dBステップ
フィルタ Low=10Hz/40Hz以下、12dB/oct
High=9kHz/20kHz、12dB/oct
ミューティングSW 20dB Down
残留ノイズ 70μV以下
SN比 Phono1、2=70dB以上
Tuner、Aux1、2、3、Tape1、2、EXT.Adapt1、2=90dB以上
使用半導体 トランジスタ=40個 IC=2個 FET=12個 ダイオード=10個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
電源コンセント 合計500W
電源スイッチ連動=2系統
電源スイッチ非連動=1系統
消費電力 19W
外形寸法 幅430×高さ168×奥行323mm
重量 8.3kg
付属品 ショートプラグ×4
接続コード RK-74H×2
接続コード RK-81H×1
サイドウッド TAC-15(1セット、\2,800)=別売
価格 89,800円(1975年)
         Copyright(C) 2011 Amp Repair Studio All right reserved.               tae5550-1L
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