Marantz 510M 修理記録
平成15年5月18日到着  6月5日完成
A. 修理前の状況
  • R側入力端子不良。
    ピークレベル表示回路故障。
    オーバーホール修理。
     

B. 症状、原因
  • 電解コンデンサー劣化。
    フォノ(Phono)入力端子不良。
    ピークレベル表示回路修理。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換=オーディオ・コンデンサー(ミューズ)使用。
    フォノ(Phono)入力端子をRCA端子に交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    SP端子WBTの製品に交換。

D. 使用部品
  • 半固定VR                  6個。
    電解コンデンサー               26個。
    フイルムコンデンサー             2個。
    RCA端子                  2個。
    SP端子(WBT−0730 ダブルポールターミナル)。
    抵抗。
    ゼナーダイオード(ツェナーダイオード)。

E. 調整・測定

F. 修理費   107,800円   オーバーホール修理。

S. Marantz Model 510M の仕様(マニアル・カタログより)
  
A. 修理前の状況
A1. 点検中 上から見る
A2. 点検中 後ろ見る SP端子が強化された
A3A. 点検中 上蓋のスポンジそろそろ寿命
A3B. 点検中 上蓋のスポンジを拡大表示
A4. 点検中  電源突入電流抑制回路
A5. 点検中  左=交換するテフロン絶縁RCA端子 右=古いフォノ端子
A6. 点検中  新旧SP端子比較
C. 修理状況
C1A. 修理前  R側終段基板
C1B. 修理後  R側終段基板  電解コンンサー10個、半固定VR2個交換
C1C. 修理後  R側終段基板裏
C1D. 修理(半田補正)後  R側終段基板裏 全半田やり直す
CE. R側終段基板裏完成 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C1F. 修理前 R側終段TR(トランジスター)基盤          
C1G. 修理(半田補正)後 R側終段TR(トランジスター)基盤 全半田やり直す
C1H. R側終段TR(トランジスター)基盤完成 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C1I.完成  R側AMP ネジは全て増締めする、結構締まる
C2A. 修理前  L側終段基板
C2B. 修理後  L側終段基板   電解コンンサー10個、半固定VR2個交換
C2C. 修理前  L側終段基板裏
C2D. 修理(半田補正)後  L側終段基板裏 全半田やり直す
C2E. L側終段基板裏完成 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C2F. 修理前 L側終段TR(トランジスター)基盤
C2G. 修理(半田補正)後 L側終段TR(トランジスター)基盤 全半田やり直す
C2H. L側終段TR(トランジスター)基盤完成 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C2I. 完成 L側AMP ネジは全て増締めする、結構締まる
C3A. 前面パネル裏修理中
C3B. 修理中 前面パネルの透明塩ビが剥げているので接着中
C3C. 修理中 パネル清掃
C4A. 修理前 VUメーターAMP基盤
C4B. 修理後 VUメーターAMP基盤  電解コンンサー5個、半固定VR2個交換
C4B1. 完成後 VUメーターAMP基盤  抵抗、ゼナーダイオード交換
C4C. 修理前 VUメーターAMP基盤裏
C4D. 修理(半田補正)後 VUメーターAMP基盤裏 全半田やり直す 不要なフラックスを取り、清掃後
C4E. 修理中 VUメーターランプは綺麗、日本は電圧が低いので寿命が延びる
C5A. 修理前  VUアテネッター基板 接点の出口が腐食している
C5B. 修理前  VUアテネッター基板裏
C5C. 修理(半田補正)後  VUアテネッター基板裏後 全半田やり直す 不要なフラックスを取り、清掃後
C6. 修理後 前面パネル裏
C7A. 修理前 後面パネル裏
C7B. 修理後 後面パネル裏
C8A. 修理前 冷却フアン シールのスポンジがぼろぼろ
C8B. 修理後 冷却フアン
C9A. 修理前 電源突入電流抑制回路
C9B. 修理後  電源突入電流抑制回路 電解コンンサー1個交換
CAA. 修理前  入力&SP出力端子
CAB. 修理後  入力&SP出力端子
CB. 修理中 上蓋はスポンジを皆取る、半分取り除いた所
CC. 交換部品
CDA. 修理前 上から見る 
CDB. 修理後 上から見る
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
     上左オーディオ発振器より400HZ&1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)。
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。
     下右=周波数計。
     上左=SP出力の歪み率測定。 左メータ=L出力。 右メータ=R出力。
     上中=SP出力電圧測定器。 赤針=R出力。 黒針=L出力。
     上右=SP出力波形オシロ。 上=R出力。 下=L出力(出力電圧測定器の出力)。
E2A. SP出力=43V=231W出力 0.05%歪み 1000HZ入力
E2B. SP出力=43V=231W出力 0.04%歪み 400HZ入力
E2C. VUメーター校正 オーバーロードも点灯
E3. 完成 引き続き24時間エージング。 右はSY−Λ88U. 4台目
E4. 完成 お互いにお尻が綺麗になったので、見せ合い! 上はSY−Λ88U. 4台目
S. Marantz Model 510M の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオパワーアンプ Model 510M
出力 8Ω(定格出力時、両ch、20Hz〜20kHz)=500W(256W+256W)
全高調波歪率 0.1%以下(20Hz〜20000Hz)
混変調歪率 0.05%以下(定格出力時、両ch、SMPTE)
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.1dB/1W出力
入力感度 2V for 250W into 8Ω load with Gain Controls fully clockwise.
入力インピーダンス 25kΩ with Gain Controls fully clockwise.
ダンピング・ファクター 100以上
Total Noise better than 106dB below 250W Power(8Ω Load)
Gain Control(s) Dual
Meter Range Single: Off, 0 db (2.56 watts), +10 db (25.6 watts), +20db (128 watts, +3dB is 256 watts)
Peak Lamp(s) Yes
外形寸法 幅15 1/2×高さ6 1/4×奥行14インチ
重量 46lb
価格 595,000円(1972年頃)
                      ma510m-1i
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