KYOCERA B−910 修理記録
平成22年12月12日到着   12月23日完成
A. 修理前の状況
  • 最近アンプがうなるようになりました。「H*F*堂」にては修理不可能でした。
    オーバーホール修理は「H*F*堂」で完了しております。

N. 騒音測定

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • オーバホール修理依頼

C. 修理状況

G. 下蓋 ガラリ鉄板塗装

P. 電源トランス 唸り音修理

D. 使用部品

  • 終段TR(トランジスター)                 6組12個。
    バイアス/バランス半固定VR                 4個。
    電解コンデンサー                        51個 。
    フイルムコンデンサー                      8個。
    整流ダイオードブリッジ                     3個。
    整流ダイオード                          7個。
    SP端子(支給品)                      2組4個。
    RCA端子 WBT−0201            2組4個(定価で工賃込み)。
    3Pインレット(支給品)                      1個。
    フューズホルダ(フューズ共)                  4組。
    SP接続リレー                           2個
E. 調整・測定

F. 修理費     135,000円

S. B−910の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 右から見る
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左上から見る
A16. 点検中 左から見る
A17. 点検中 上から見る、ヒートシンクはハニカム構造。
A21. 点検中 上蓋(放熱器)+前パネルを取り、上から見る。
A22. 点検中 上蓋(放熱器)+前パネルを取り、前から見る。
A23. 点検中 上蓋(放熱器)+前パネルを取り、右から見る。
A24. 点検中 右側終段アンプ基板の頭のビニールが後退した電解コンデンサー。
           ユーザー言はく、オーバーホール修理は「H*F*堂」で完了の事?。
           オーバーホール修理の修理内容は修理屋で非常に異なる。
A25. 点検中 上蓋(放熱器)+前パネルを取り、左から見る。
A26. 点検中 右側終段アンプ基板の頭のビニールが後退した電解コンデンサー。
                  オーバーホールは「H*F*堂」で完了の事?
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 下前から見る
A33. 点検中 下前左から見る
A34. 点検中 下後から見る
A35. 点検中 下後右から見る
A41. 点検中 下蓋の右側空気取り入口。
A42. 点検中 下蓋の左側空気取り入口。
A43. 点検中 下蓋の後側輪空気取り入口。
A51. 点検中 入力RCA端子。
A52. 点検中 入力RCA端子。 テフロン絶縁製に交換出来る。
A53. 点検中 入力RCA端子2。 WBT RCA端子 WBT−0201に交換出来る。
A61. 点検中 SP接続端子
A62. 点検中 交換するSP接続端子「WBT0700」、支給品。
A71. 点検中 電源コード引きだし部、コード取り付穴には電源3Pプラグは場所が不十分。
A72. 点検中 3Pインレット取り付け位置。
A81. 点検中 電源基板、熱で頭のビニールが膨らんだ電解コンデンサー。
A91. 点検中 終段TR(トランジスター)。
A92. 点検中 交換する終段TR(トランジスター)。 2組48個購入し、より選別して2組12個使用。
P. 電源トランス 唸り音修理。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P11. 点検中 電源トランス。
P12. 点検中 電源トランス取り出し。
P13. 点検中 電源トランス取り出し、裏から見る。
P14. 点検中 電源トランス取り出、2.5A流して負荷試験(45V×2.5A=112.5VA)、この当たりが最大音。
P15. 点検中 電源トランス取り出、3A流して負荷試験(45V×3A=135VA)、この当たりが最大音。
P20. 修理後電源トランス。 トランス製造会社から、綺麗になって戻りました。
N. 騒音測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
N1. 部屋の騒音測定(AMPは電源切る)。 本日は雨降りで少しノイズ多い。
                  左=低周波音レベル計「Rion NA-17」(1〜1000HZ)=60dB
                  右=実時間オクターブ騒音分析計「Rion NA-23」(31.5〜8KHZ)=2KHZ当たり少し。
N2. 修理前 電源投入後の騒音測定。
                  左=低周波音レベル計「Rion NA-17」(1〜1000HZ)=70dB
                  右=実時間オクターブ騒音分析計「Rion NA-23」(31.5〜8KHZ)=500〜4KHZに雑音
N3. AMPの底板上(電源トランスの直上)で、部屋の騒音測定(AMPは電源切る。本日は雨降りで少しノイズ多い。
                    左=低周波音レベル計「Rion NA-17」(1〜1000HZ)=59dB
                    右=実時間オクターブ騒音分析計「Rion NA-23」(31.5〜8KHZ)=2KHZ当たり少し。
N4. AMPの底板上(電源トランスの直上)で、修理前電源投入後の騒音測定。
            左=低周波音レベル計「Rion NA-17」(1〜1000HZ)=68dB
            右=実時間オクターブ騒音分析計「Rion NA-23」(31.5〜8KHZ)=125〜4KHZ当たり出ている。
N5. AMPの底板上(電源トランスの直上)で、修理後電源投入後の騒音測定。
        左=低周波音レベル計「Rion NA-17」(1〜1000HZ)=60dB
        右=実時間オクターブ騒音分析計「Rion NA-23」(31.5〜8KHZ)=125と2KHZ当たりに少し出ている。
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T1. R側SP出力電圧15V=28W出力 0.3%歪(0.3%レンジ) 1000HZ
T2. L側SP出力電圧15V=28W出力 0.3%歪(0.3%レンジ) 1000HZ
T3. R側SP出力電圧15V=28W出力 0.3%歪(0.3%レンジ) 400HZ
T4. L側SP出力電圧15V=28W出力 0.3%歪(0.3%レンジ) 400HZ
T5. 修理前、出力・歪み率測定中、 冷却フアンを使用する。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 R側ドライブ
C12. 修理後 R側ドライブ、 終段TR(トランジスター)6個交換。 2組48個購入し、より選別して2組12個使用。
C13. 修理前 R側ドライブ裏
C14. 修理後 R側ドライブ裏
C15. 修理前 R側ドライブ基板
C16. 修理後 R側ドライブ基板 バランス・バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー15個交換
C17. 修理前 R側ドライブ基板裏
C172. 修理前 R側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良。
C173. 修理前 R側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良2。
C174. 修理前 R側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良3。
C175. 修理前 R側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良4。
C18. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C19. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 L側ドライブ
C22. 修理後 L側ドライブ、 終段TR(トランジスター)6個交換。 2組48個購入し、より選別して2組12個使用。
C23. 修理前 L側ドライブ裏
C24. 修理後 L側ドライブ裏
C25. 修理前 L側ドライブ基板
C26. 修理後 L側ドライブ基板 バランス/バイアス調整用半固定VR2個、電解コンデンサー15個交換
C27. 修理前 L側ドライブ基板裏
C272. 修理前 L側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良。
C273. 修理前 L側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良2。
C274. 修理前 L側ドライブ基板裏、 部品の足(端子)曲げ方向不良3。
C28. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C29. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 プロテクト基板
C32. 修理後 プロテクト基板、リレー2個交換
C33. 修理前 プロテクト基板裏
C34. 修理(半田補正)後 プロテクト基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C35. 完成プロテクト基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 電源基板。
C412. 修理前 電源基板、設計段階で用意されたフューズ、コスト削減の為、除かれた。
C413. 修理前 電源基板、設計段階で用意されたフューズ2、コスト削減の為、除かれた。
C42. 修理後 電源基板 電解コンデンサー21個、ダイオード整流ブリッジ3個、整流ダイオード7個交換。フューズホルダ4個追加。
C43. 修理前 電源基板裏
C432. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい。
C433. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい2。
C434. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい3。
C435. 修理中 電源基板裏、足の曲げ方向を配慮して欲しい4。
C44. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す、フイルムコンデンサー4個追加。
C45. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C46. 修理前 電源基板、ダイオード整流ブリッジ、喫煙者なので、タバコのヤニが付いている。
C462. 修理前 電源基板、ダイオード整流ブリッジ、 配線が飛び出している。
C47. 修理(交換)後 電源基板、ダイオード整流ブリッジ。
C48. フイルムコンデンサー2個追加し完成 電源基板、ダイオード整流ブリッジ。
C51. 修理前 RCA端子
C52. 修理後 RCA端子。 WBT−0201使用する。
C53. 修理前 入力RCA端子基板
C54. 修理後 入力RCA端子基板、 フイルムコンデンサー2個交換。
C55. 修理前 RCA端子基板裏
C56. 修理前 RCA端子基板裏、RCA端子を取る。
C57. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
C58. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 電源LED表示基板
C62. 修理前 電源LED表示基板裏
C63. 修理(半田補正)後 電源LED表示基板裏  半田を全部やり直す
C64. 完成電源LED表示基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理(交換)前 SP端子
C72. 修理中  SP接続端子穴加工後
C73. 修理(交換)後 SP端子交換後、「WBT0700」、支給品。
C81. 修理前 電源ケーブル取り付け部
C82. 修理中 3Pインレット取り付け部穴加工
C83. 修理後 3Pインレット取り付け
C91. 修理中 下架台「CCR(セラミック・コンパウンド・レジン)といって、セラミックと樹脂を複合させた、正に京セラならではの素材を」、清掃中。
C92. 修理中 電源電解コンデンサー点検、下クションボロボロ。
CA1. 修理中 電源電解コンデンサー取り出し点検。
CA2. 修理後 電源電解コンデンサー点検、下クション交換。
CB1. 交換した部品
CB2. 交換した部品2。
CC1. 修理前 上から見る
CC2. 修理後 上から見る
CC3. 修理前 下から見る
CC4. 修理後 下から見る
CC5. 完成 下から見る
CC6. 修理後 後から見る
G. 下蓋 ガラリ鉄板塗装
G1. 修理前 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板。
G2. 修理(塗装)中 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板。
G3. 修理前 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板裏。
G4. 修理(塗装)中 下蓋の空気取り入れ口のガラリ鉄板裏。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. R側SP出力電圧17V=36W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E22. L側SP出力電圧17V=36W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E23. R側SP出力電圧17V=36W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E24. L側SP出力電圧17V=36W出力 0.04%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E31. R側SP出力電圧10V=12.5WW出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E32. L側SP出力電圧10V=12.5W出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E33. R側SP出力電圧10V=12.5WW出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E34. L側SP出力電圧10V=12.5WW出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E4. 出力・歪み率測定中、 冷却フアンを使用する。
E5. 完成  24時間エージング
S. B−910の仕様(マニアルより). 
増幅方式 低負荷対応純A級
定格出力 35W+35W(8Ω,20Hz〜20kHz,THD0.01%)
45W+45W(6Ω,20Hz〜20kHz,THD0.015%)
60W+60W(4Ω,20Hz〜20kHz,THD0.02%)
入力感度/インピーダンス 1.5V/30kΩ
全高調波歪率 0.005%(8Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB) 
0.01%  (4Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
混変調歪率 0.005%(8Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
0.01% (4Ω,20Hz〜20kHz,定格出力−3dB)
SN比 120dB(IHF-A,入力端子短絡)
周波数特性 DC〜200kHz+0,−3dB
ダンピングファクター 100以上(8Ω,50Hz)
フィルタ− SUBSONIC(C-COUPLED)端子 
6Hz,−6dB/oct
消費電力 450W
寸法 約430mm(W)×210mm(H)×400mm(D)
重量 約27kg
発売時の価格(1984) 定価 30万円
1984年度 Good Design Award 受賞
                       b910-3q
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