HMA−9500. 20台目修理
平成19年5月31日到着   7月17日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
  • A. 修理前の状況
        プロテクト解除しない。(21台目と同じユーザー)
        過去の修理履歴なし。

  • B. 原因
       経年変化による劣化

  • C. 修理状況
        SP接続リレー交換
       初段FET(電界効果トランジスター)交換
       中段TR(トランジスター)
       バイアス/バランスVR交換VR交換
       フューズ入抵抗交換
       WBT SP端子に交換
       WBT RCA端子に交換
       電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)
       電源コード交換
       配線手直し、補強

  • D. 使用部品
        SP接続リレー交換                            2個
       初段FET(電界効果トランジスター)                     2個
       TR(トランジスター)                           10個
       WBT SP端子 WBT−0702                  2組(定価で工賃込み)
       WBT RCA端子 WBT−0201                  1組(定価で工賃込み)
       電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用)         27個
       バイアス/バランス半固定VR                     4個
       フューズ入り抵抗                            16個
       フイルムコンデンサー                          4個
       電源コード                                 1個

  • E. 調整・測定

  • F. 修理費   103,000円

  • G. 納品後のユーザーメール

  • S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A−1. 修理前見積り点検中 下から見る
A−2A. 修理前見積り点検中 ACコード
A−2B. 修理前見積り点検中 ACコード
A−3. 修理前見積り点検中 電源基盤の頭のビニールが剥けた電解コンデンサー
A−4. 修理前見積り点検中 使用する電解コンデンサーの比較。 原則電源回りにKZを使用しますが、大きさ・電気性能が異なるので、
                    使用出来ない場所があります
                    左=nichiconKZ、中=nichiconFG(FinGold)、右=nichiconFX(製造中止に付、保守品)
C. 修理状況
C−1A. 修理前 Rドライブ基板
C−1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
            TR(トランジスター)5個、フューズ入り抵抗も全部交換 電解コンデンサー9個交換
C−1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C−1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏  全ての半田をやり修す
C−1F.完成Rドライブ基板裏 余分なフラックスを取り、洗浄後
C−2A. 修理前 Lドライブ基板
C−2B. 修理後 Lドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR2個、SP接続リレー交換
            TR(トランジスター)5個、フューズ入り抵抗も全部交換 電解コンデンサー9個交換
C−2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C−2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏  全ての半田をやり修す
C−2F. 完成Lドライブ基板裏 余分なフラックスを取り、洗浄後
C−3A. 修理前 R側 終段FET(電界トランジスター)
C−3B. 修理後 R側 終段FET(電界トランジスター)
C−3C. 修理前 L側 終段FET(電界トランジスター)
C−3D. 修理後 L側 終段FET(電界トランジスター)
C−4A. 修理前 電源基盤
C−4B. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー9個、フューズ入り抵抗交換、フイルムコンデンサー4個追加
C−4C. 修理前 電源基盤裏
C−4D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 全ての半田をやり修す
C−4F. 完成電源基盤裏 洗浄後
C−4G. 綺麗な絶縁シート
C−5A. 修理前 入力RCA端子
C−5B. 修理後 入力RCA端子  WBT RCA端子 WBT−0201
C−5C. 修理前 入力RCA端子基盤
C−5D. 修理前 入力RCA端子基盤裏
C−5E. 修理(半田補正)中 修理後 入力RCA端子基盤裏、 フイルムコンデンサー2個交換、2個追加
C−5F. 完成入力RCA端子基盤裏、洗浄後
C−6A. 修理前 R−SP接続端子
C−6B. 修理前 L−SP接続端子
C−6C. 修理中 R−SP接続端子穴加工
C−6D. 修理中 L−SP接続端子穴加工
C−6E. 修理後 R−SP接続端子 WBT SP端子 WBT−0702
C−6F. 修理後 L−SP接続端子 WBT SP端子 WBT−0702
C−6G. 修理後 R−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                         <<理由はこちら参照>>
C−6H. 修理後 L−SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                         <<理由はこちら参照>>
C−7A. 修理前 R基板ラッピング
C−7B. 修理後 R基板ラッピング ハンダを浸み込ませる
C−7C. 修理前 L基板ラッピング
C−7D. 修理後 L基板ラッピング ハンダを浸み込ませる
C−7E. 修理前 電源基板R側ラッピング
C−7F. 修理後 電源基板R側ラッピング ハンダを浸み込ませる
C−7G. 修理前 電源基板L側ラッピング
C−7H. 修理後 電源基板L側ラッピング ハンダを浸み込ませる
C−9A. 交換した部品
C−9B. 交換した部品 電解コンデンサーが熱のため、頭はOKでも、尻のビニールが剥けた。
C−9D. 交換した部品 SP接続リレー、洋銀製なので真っ黒
C−AA. 修理前 下から見る
C−AB. 修理後 下から見る
C−AC. 修理後 後ろ見る
E. 調整・測定
E−1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
やはり1ユザー機器は違います。 夕食の時期の電源事情の悪い中でも、下記のデータです。
E−2A. R側SP出力=30V=112W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−2B. R側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 400HZ
E−3A. L側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−3B. L側SP出力=31V=112W出力 0.02%歪み 400HZ
E−4. 24時間エージング。 右は Accuphase C−220. 6台目
G. 納品後のユーザーメール
   じっくりと拝見(聴?)させていただきました。おそらく、長年の使用の内に、随分古びた音になっていたのでしょう。新鮮な音に驚きました。
早速ですが、2台目の修理依頼分を送らせていただきました。同じ仕様での修理を、改めてお願い致したく存じます。
                       ha9500k1j
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