Accuphase C−220. 8台目修理記録
2022/4/14到着   完成
寸評。
  • EQ−AMPのみで、このゴッツイ装置です。
    レコードを聴く人はあこがれの機械でしょう。
    メーカー修理不能機器に成ったのは、残念な事です。
A. 修理前の状況
  • アキュフェーズC−220を1993年に入手し、アキュフェーズ社で2度 (1993年、2002年)、その後、アキュフェーズ社で修理不可となり、 アキュフェーズ社品質管理部に斡旋された神奈川県の修理工房にて2度 (2010年、2012年)修理をして、愛用していました。
    最近、
    @ 電源ON後、10−15分後 頃に バチッ という大きな音。=R&L AMP TR(トランジスター)劣化。
    A 電源ON後、30−60分後に ボリュームゼロでも ボソボソ音 が発生する。=BufferAMP TR(トランジスター)劣化。



B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化。
    時には掃除機で掃除しましょう!

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    1部フイルムコンデンサー交換。
    リレ−交換。
    1部BufferAMP TR(トランジスター)交換。
    1部R&L AMP TR(トランジスター)交換。
    1部FET(電界効果トランジスター)交換。
    入出力RCA端子をテフロン絶縁型と交換


D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー       20個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                    7個。
    リレー                       5個。
    フイルムコンデンサー             個。
    TR(トランジスター)               個。
    FET(電界効果トランジスター)        個。
    テフロン絶縁型RCA端子             12組24個。


E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費(改造費)  167,000円   オーバーホール修理

S. Accuphase C−220 の仕様(マニアルより)


A. 修理前の点検。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 外観 前から見る。
A111. 外観 トレーを開け、前から見る。
A12. 外観 前右から見る。
A13. 外観 後から見る。
A14. 外観 後左から見る。
A15. 外観 上から見る。
A21. 外観 下前から見る。
A22. 外観 下前左から見る。
A23. 外観 下後から見る。
A24. 外観 下後右から見る。
A25. 外観 下から見る。
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る。 埃が一杯!
A32. 点検中 上蓋を取り、上から見る。右側清掃。
A33. 点検中 清掃後シールドを取り、上から見る。
A41. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A42. 点検中 下蓋を取り、下から見る。多量に使用されたSWへの接点復活剤。
A43. 点検中 下蓋を取り、下から見る。多量に使用されたメインVRへの接点復活剤。
A44. 点検中 下蓋を取り、下から見る。バランスVRは交換して有る。
A45. 点検中 下蓋を取り、下から見る。3Pインレットに交換して有る、アースは未使用。
A51. 点検中 交換するリレー。 左=付いている物、右=交換する密閉型。 但し市場に無!
A52. 点検中 出力切り替え基板
          使用されていた同型の物は市場になく、電気的互換の製品に置き換える。
A53. 点検中 出力切り替え基板
          使用されていた同型の物は市場になく、電気的互換の製品に置き換える、引き出し線が大きく異なる。
A61. 点検中 入出力端子郡。 キャンノンコネクターは未使用?
A62. 点検中 入出力端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換。キャンノンコネクター交換。
A63. 点検中 折角キャンノンコネクター仕様なので、下記の様なケーブルを使用したい
A64. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A65. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A66 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
A71. 点検中 BufferAMP基板の高価な貫通電解コンデンサー
A72. 点検中 R側・L側−AMP基板の高価な貫通電解コンデンサー
A73. 点検中 BufferAMP基板のフイルムコンデンサーと現在の同容量フイルムコンデンサー
          このAMPは普通のフイルムコンデンサー使用している
A74. 点検中 R側・L側−AMP基板のフイルムコンデンサーと現在の同容量フイルムコンデンサー
          このAMPは普通のフイルムコンデンサー使用している
A81. 点検中 基板を取り外し、上から見る。
A82. 点検中 基板を取り外し、下から見る。
A91. 点検中 FET(電界効果トランジスター)の測定、選別中。
C. 修理状況 。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 定電圧基板。
C12. 修理中 定電圧基板。放熱シリコングリス点検・補修。
C13. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー9個、半固定VR1個、TR(トランジスター)2個交換。
C14. 修理前  定電圧基板裏
C15. 修理(半田補正)後  定電圧基板裏  全ての半田をやり修す
C16. 完成定電圧基板裏   洗浄後+コーテング材を塗る。
C21. 修理前 R側−AMP基板。
C22. 修理中 R側−AMP基板、放熱シリコンが無い
C23. 修理後 R側−AMP基板。 複合FET(電界効果トランジスター)2個、電解コンデンサー4個、半固定VR2個、TR(トランジスター)6個交換、放熱シリコンシート4枚、リレー2個交換。
           電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個追加。
C24. 修理前 R側−AMP基板裏
C25. 修理(半田補正)後 R側−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C26. 完成R側−AMP基板裏   洗浄後+コーテング材を塗る。
C31. 修理前 L側−AMP基板
C32. 修理中 L側−AMP基板、放熱シリコンが無い
C33. 修理後 L側−AMP基板。 複合FET(電界効果トランジスター)2個、電解コンデンサー4個、半固定VR2個、TR(トランジスター)6個交換、放熱シリコンシート4枚、リレー2個交換。
           電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個追加。
C34. 修理前 L側−AMP基板裏
C35. 修理(半田補正)後 L側−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C36. 完成L側−AMP裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C41. 修理前 BufferAMP基板
C42. 修理後 BufferAMP基板 複合FET(電界効果トランジスター)4個、電解コンデンサー2個、半固定VR2個、フイルムコンデンサー2個交換。
                      電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー2個追加。
C43. 修理前 BufferAMP基板裏
C44. 修理(半田補正)後 BufferAMP基板裏  全ての半田をやり修す
C45. 完成BufferAMP裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C50. 修理中 裏パネルを倒し修理中。
C51. 修理中 出力切り替え基板。
C52. 修理後 出力切り替え基板 電解コンデンサー1個、リレー1個交換
C53. 修理中 出力切り替え基板裏。
C532. 修理中 出力切り替え基板裏 半田不良予備郡。
C533. 修理中 出力切り替え基板裏 半田不良予備郡2。
C54. 修理(半田補正)後 出力切り替え基板裏  全ての半田をやり修す
C55. 完成出力切り替え基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C61. 修理前 電源基板。
C62. 修理後 電源基板。 電解コンデンサー3個交換、フイルムコンデンサー1個追加。
C63. 修理前  電源基板裏。
C64. 修理(半田補正)後  電源基板裏  全ての半田をやり修す
C65. 完成電源基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C71. 修理前 ヒューズ基板。
C73. 修理前  ヒューズ基板裏。
C74. 修理(半田補正)後  ヒューズ基板裏  全ての半田をやり修す
C75. 完成ヒューズ基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C76. 修理(交換)前  電源ブロック電解コンデンサー。
C77. 修理(交換)後  電源ブロック電解コンデンサー。 電解コンデンサー2個交換、フイルムコンデンサー2個追加。
C81. 修理前  入力抵抗切り替えSW基板。
C82. 修理前  入力抵抗切り替えSW基板裏。
C83. 修理(半田補正)後  入力抵抗切り替えSW基板裏  全ての半田をやり修す。
C84. 完成 入力抵抗切り替えSW基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C91. 修理前 電源プラグ裏配線
C92. 修理後 電源プラグ裏配線、しっかりアース取る。
CA1. 修理前 入出力端子郡
CA2. 修理後 入出力端子郡 テフロン絶縁型RCA端子へ交換、XLRコネクターも交換。
CB1. 前パネルを取り、修理・清掃中。
CB2. 修理前 遮光スポンジがグズグズ。
CB3. 修理(交換)後 遮光スポンジ。
CB4. パネル清掃
CB5. 修理中 パネル裏のモールの接着材が劣化しているので、接着材を流し込む
CC1. 修理(交換)前 バランスVR。
CC2. 修理(交換)前 バランスVR取出。
CC3. 修理(交換)後 バランスVR。
CC4. 修理中 ユーザーが保存していたバランスVR。
CC5. 修理中 分解した「ユーザーが保存していたバランスVR」。
CC6. 修理中 分解した「ユーザーが保存していたバランスVR」の抵抗体。前の素子が多く汚れているのは、取り付け部の軸のグリスが多量の接点復活剤で流れ出た為と思われる。
CC7. 修理(清掃)後 分解したユーザーが保存していたバランスVRの抵抗体。
CD1. メインVR(左側)は分解出来ない為、接点復活剤で清掃
CE1. 交換部品
CE2. 交換部品。 左=付いていた2200μ/80WV、右=交換する5600μ/80WV。
CF1. 修理前 上から
CF2. 修理後 上から
CF3. 修理前 下から
CF4. 修理後 下から
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定。 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形、上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。 
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. 出力電圧14V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% 1000HZ
              未だ飽和していないので、過大入力には十分注意する
E22. 出力電圧14V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% 400HZ
              未だ飽和していないので、過大入力には十分注意する
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.02% 測定レンジ=0.1% MC入力 1000HZ
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.03% 測定レンジ=0.1% MC入力 400HZ
E41. 出力電圧1V 歪み率=0.01% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ 
E42. 出力電圧1V 歪み率=0.03% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
F.上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(HeadAMP−ON入力)=PHONO−1
       MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E5. 引き続き24時間エージング。 左は「MusicalFidelity A−1. 9台目」
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. Accuphase C−220 の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 ディスク専用プリアンプ C-220
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.2dB
高調波歪率(20Hz〜20kHz、定格出力) 0.01%
定格入力/インピーダンス DISC1、2(Head amp off)=2.0mV/100Ω、30kΩ、47kΩ、100kΩ
DISC1、2(Head amp on)=0.1mV/100Ω
定格出力/インピーダンス Main output=2.0V/50Ω(Volume最大、定格入力)
Fixed output=150mV/200Ω
最小負荷インピーダンス Main output=5.0kΩ
Fixed output=10.0kΩ
S/N(入力ショート、
IHF-Aカーブ、定格入力時)
Head amp off=85dB
Head amp on=72dB
入力換算雑音
(入力ショート、IHF-Aカーブ)
Head amp off=-139dBV
Head amp on=-152dBV
最大入力(1kHz、歪率0.01%) Head amp off=400mVrms
Head amp on=20mVrms
最小入力レベル 10Vrms(20Hz〜20kHz、歪率0.01%)
ゲイン(DISC input→Main output) Head amp off=60dB
Head amp on=86dB
音量調整連動誤差 1dB以内
バランス調整(左右共に) 0、-0.5、-1.0、-1.5、-2.0、-3.0、-4.0、-5.0、-6.0、-7.0dB、-∞
使用半導体 トランジスタ=109個
FET=16個
ダイオード=34個
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V(切換プラグ変更)、50Hz/60Hz
消費電力 65W
外形寸法 A型=幅482×高さ82×奥行345mm
B型=幅445×高さ82×奥行349mm
重量 10.7kg
価格 22万円 1977年6月発売
                            c220-82k
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