「静電気」の解説 |
<静電気とは>
静電気は古くから知られ、古代ギリシャでは、琥珀(こはく)をこすると、チリが吸い寄せられることが知られてい。
これが静電気、英語の電気(electricity)の語源は琥珀(ギリシア語でエレクトロン)。
静電気は二つの物をこすり合わせると(摩擦によって)生まれ、静電気は当然電気なので正(プラス)と負(マイナス)があります。摩擦によって正の電気が生ずるか負の電気が生ずるかは、こすり合わせる物質の種類によって異なります。
これを判別する方法として摩擦電気系列というものがあり、次に掲げた材料のうち任意の二つを摩擦すると、左側にあるもの
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<静電気と湿度の関係>
静電気にとって湿度というのは非常に重要な要素です。
身近な例では、冬と夏を比べると湿度の低い冬の方が静電気が発生(服の着脱時やドアノブに触れた時など)しやすい。
静電気による損傷を防ぐために、温度や湿度のコントロールを細かく管理しているそうです。
相対湿度を上げると静電気が発生しにくいかということを考えてみますと、湿度を上げるということは大気中の水分の量が増えることになります。
そうすると人間の体の衣服を例にした場合、衣服に含まれる水の量も増えて、極端に言えば体全体が水に覆われた状態になります。
ここで水は導体なので、帯電した電荷が衣服の表面にできる水膜を通して表面電流が流れ、素早く電荷が漏洩するようになります。
静電気の帯電を防止する手段として、加湿による除電法が用いられてます。 |
<静電気が人間に溜まるメカニズム>
日常生活で起こる静電気の指先などからの放電の原因?
静電気が人間に溜まるメカニズム。
1)絨毯と靴との摩擦&剥離
2)衣服同志(下着と外着など)の摩擦&剥離
3)衣服と肌の摩擦&剥離
4)衣服と椅子などの摩擦&剥離
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<静電気による電撃(痛み)の感じ方>
静電気による電撃(痛み)の感じ方は、それぞれ人によって個人差があり、同じ条件下でも非常に感じやすい人もいれば、逆に感じない人もいます。
いろいろ研究はなされているみたいですがまだまだはっきりしたことはわかっておりません。
体質の場合ですと、ミネラルウォーターを多く摂取すれば、マイナスイオンが体内に多く取り入れられ、静電気を感じにくくなるという説もあるみたいです。
その他に考えられるのは、革など(保湿効果のあるもの)の財布があれば、手でドアノブに触れる前に、その財布を持ってドアノブに接触させることで、静電気の発生を抑えることができるみたいです。
保湿効果のあるものは(つまり水分)、非常に静電気の発生を防ぐためには有効な手段です。極端に言えば、霧吹きなどで、水分を含ませておけば、体に静電気を感じることは減少すると思います。
また、室内であれば、加湿器使って湿度を高くしておけばかなり効果的だと思います。
人間の場合、いろいろな不特定要素が強く、静電気を受ける度合いにも個人差が出てきてしまいます。
ただ、あくまでも推論ではありますが、比較的汗かきの人などは電荷が貯まりにくく(汗=水分によって電荷を逃がしやすい)、静電気の発生が軽減されるのではないかと思っています。
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<静電気による不快な電気ショックを防ぐには>
冬に車に乗る時や、部屋のドアノブに触れた時に感じる静電気によるあの不快な電気ショックを簡単に防ぐ方法があります。
最近では除電グッズなども売られていますが、特別な道具を使わなくても可能です。
ドアノブに触れた時に感じる痛みは主に敏感な指先からの放電現象によるものなので、手のひら等、比較的鈍感な部分でまずノブを接触させて、それからノブを握るようにすれば電気ショックの痛みを伴わずにドアの開け閉めをすることができます。
また、他の方法としては、キー(鍵)をドアノブに接触させてからドアノブを握れば同様に防ぐことができます。
気を付けなければならないのは、この場合必ずキー(鍵の金属部分)を持って行わないと効果がありません。
なぜならば、キーホルダーなどのゴムの部分などは絶縁体ですので帯電した電荷を逃がしてくれないからです。
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<具体的な防止策>
1.人間の場合
靴=皮製+絹の靴下は最高の発電所
着る物=絹のワイシャツ+ウールのスーツも最高の発電所
下着等は、柔軟材を使用する
2.住居の場合
羊毛を使用した絨毯を敷く場合は、下にアルミを敷く、又、1部には織り込んだ製品がある
ドアーノブは絶縁する
冬場は加湿をする |
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