Sansui AU−D907X.  9台目修理記録
平成14年10月25日到着  2月20日完成 
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
  • A. 修理前の状況
     過去2度の修理歴があり、1度目は購入してすぐに片チャンネルの音が出なくなり、メーカーにて保証で修理し 、その後10年以上問題なく稼働し、2度目は今年5月にスピーカースイッチをオンにすると「ボンッ!」と音がするようになり修理致しました。
     2度目の修理の際 、お店(20年来つき合いのショップ)のほうから、メーカーでは古い機種なので修理の受付を出来ないと告知されました。
    そこで個人ではあるが専門で古いオーディオを修理している会社があるとの事でそこを紹介され、幾多の電話のやりとりでそちらへお願いしました。
     待つこと2週間で修理から帰り音は出るようになりました。
    だた音は出るようにはなったのですが 、ほぼ無傷であった本体には、いくつもの傷がつき、この傷について交渉するも「もともとありました」とか「運送途中でついたのでは」と誠意のない返答。
    いくら言っても無駄だったので、もめ事を長引かせるのもいやだったのでその場は諦めました。
    そういう事もあってか幾分音質が悪くなったようにも感じます(錯覚かもしれませんが)
     半ば諦めも出てしまい新品を買おうかと思いましたが、社会人となった時苦労して、初めて購入した時の思い入れが強い事もあり、自分に区切りがつけれない状態です。

    私が修理依頼したところは「スピーカーリレー接触悪く接点研磨しました」とありました。
    他には「各部ボリューム接点復活処理、ノイズ源除去の為コネクター削除ハンダ処理」など。
    知人に「接点復活剤の臭いがする」と最近言われ 確かに電源を入れると化粧品のような臭いがします。
    (私は使った事はないです。)

    この際直すんなら完璧までとはいかないまでも良いコンディションにしてやりたいと思った次第です。
    現状大きな不具合はありませんが高域が濁るのと無信号時のノイズがある状態(気のせいかもしれませんが)で、上記修理時にノイズの事を確認したのですが「回路が複雑な為の仕様です」とお茶を濁されました。

  • B. 原因
      この修理は只、ハンダ補正をがむしゃらにしただけ、コネクターは取りはずし、ハンダ付け
     「1次元に住んでいる人間には、2次元の面積は、理解できない、2次元に住んでいる人間には、3次元の体積は、理解できない」、のと同じ理屈です

  • C. 修理状況
     SP接続リレー交換
     メインAMPのバランス/バイアス半固定VR交換
     メインAMPの初段FET交換
     コントロールAMPの初段FET交換
     取り外し、各基板の半田不良を修理します、所謂、半田補正作業。
     チューナップの為電解コンデンサーをオ−デオコンデンサーに交換(除くEQ−AMP)

  • D. 使用部品
     バランス/バイアス半固定VR 13mmΦ高級品   12個
     メインAMPの初段FET                    2個
     EQAMPの初段FET                      2個
     SP接続リレ                            2個
     電解コンデンサー(ミューズ使用)             82個
     フイルムコンデンサー                     2個

  • E. 調整・測定

  • F. 調整費  55,000円    オーバーホール修理。

  • G. 納品後のユーザーのメール

A. 修理前の状況
A−1A. 修理前 上から見る なぜかトランスの上が傷だらけ?
     SP出力リレーはケースを取った形跡あり、ハンダ補正してあり
     真ん中右よりの差し込んである、メインAMPの初段基板もハンダ補正してあり
     せっかく外したのだから、初段FET、半固定VRは交換したい
A−1B. 修理前 下から見る
     左のEQ−AMPもハンダ補正してある
     せっかく外したのだから、初段FET、半固定VRは交換したい
A−2A. R側 SP出力の電圧測定
    メ−カ−指示=±0.005V以下
A−2B. L側 SP出力の電圧測定
    メーカー指示=±0.005V以下
A−2C. R側 EQ−AMP出力のDC電圧測定
    メーカー指示=±0.005V以下
A−2D. R側 EQ−AMP出力のDC電圧測定
     メーカー指示=±0.005V以下
A−E. バラック修理・調整後の出力/歪み率測定
A−E1. 出力34V=144W 歪み率=0.09% 1000HZ AUX入力
A−E2. 出力34V=144W 歪み率=0.09% 400HZ AUX入力
A−E3. 出力34V=144W 歪み率=0.13% 1000HZ MM入力
A−E4. 出力34V=144W 歪み率=0.13% 400HZ MM入力
A−E5. ノイズ測定 AUX入力ポジション VR=Max 入力端子ショートピン使用
     30mVレンジで、約12mV有るので耳の良い人は聞こえるでしょう
     上=R側出力 の波形は高域の雑音 原因は初段FETの劣化
A−E6. ノイズ測定 MC−LOW入力ポジション VR=Max 入力端子ショートピン使用
    30mVレンジで、約12mV有るので耳の良い人は聞こえるでしょう
    上=R側出力 の波形は発信している波形 原因はコンデンサーの容量抜け
    下=L側出力 の波形は高域の雑音 原因は初段FETの劣化
C. 修理状況
C−1A. 修理前 SP接続リレー基板
C−1B. 修理後 SP接続リレー基板 SP接続リレー2個、電解コンデンサー個12、フイルムコンデンサー2個交換
C−1B−1. 修理中 SP接続リレー比較 左=付いていた接点容量7A=8Ω出力だと392W定格
                           右=交換する接点容量10A=8Ω出力だと800W定格
C−1C. 修理前 SP接続リレー基板裏
C−1D. 修理(半田補正)後 SP接続リレー基板裏
C−2A. 修理前 RL初段ドライブAMP基板
C−2B. 修理後 RL初段ドライブAMP基板 初段FET2個、半固定VR4個、電解コンデンサー12個交換
C−2C. 修理前 RL初段ドライブAMP基板裏 ハンダはかなり補正はしてある
C−2D. 修理(半田補正)後 RL初段ドライブAMP基板裏
C−2E. 修理前 RLプロテクト基板
C−2F. 修理後 RLプロテクト基板 電解コンデンサー2個交換
C−2G. 修理前 RLプロテクト基板裏
C−2H. 修理(半田補正)後 RLプロテクト基板裏
C−3A. 修理前 メイン・ドライブAMP基板
C−3B. 修理後 メイン・ドライブAMP基板 半固定VR4個、電解コンデンサー8個交換
C−3C. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏
C−3D. 修理前 メイン・ドライブAMP基板 原因がコネクターの接触不良だと思い、ハンダ付けされた電源コネクター
C−3E. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏
                    写真紛失
C−4A. 修理前 定電圧基板  原因がコネクターの接触不良だと思い、ハンダ付けされた電源コネクター=右端
C−4B. 修理前 定電圧基板  整流ダイオードの足の下が腐食、今にも切れそう..2つ隣の右と隣りも同じ
           原因はコンデンサーを接着するボンドの為、ダイオ−ドは足を詰めて取り付け直す
C−4C. 修理後 定電圧基板 電解コンデンサー18個増量交換
C−4D. 修理前 定電圧基板裏
C−4E. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏
C−4F. 修理前 コントロール基板
C−4G. 修理後 コントロール基板 電解コンデンサー10個交換
C−4H. 修理前 コントロール基板裏
C−4I. 修理(半田補正)後 コントロール基板裏
C−5A. 修理前 EQ基板
C−5B. 修理後 EQ基板 初段FET4個、半固定VR4個、電解コンデンサー20個交換
C−5C. 修理前 EQ基板裏
C−5D. 修理(半田補正)後 EQ基板裏
C−5G. 修理前 SW基板裏
C−3D. 修理(半田補正)後 SW基板 裏
C−4A. パネル清掃
C−4B. 交換部品
C−5A. 修理前 上から
C−5B. 修理後 上から
C−5C. 修理前 下から
C−5D. 修理後 下から
E. 調整・測定
E−1. 出力/歪み率確認・調整
E−2A. R出力36V=162W 歪み率=0.08% 1000HZ AUX入力
E−2B. R出力36V=162W 歪み率=0.09% 400HZ AUX入力
E−2C. L出力36V=162W 歪み率=0.07% 1000HZ AUX入力
E−2D. L出力36V=162W 歪み率=0.08% 400HZ AUX入力
E−3A. R出力36V=162W 歪み率=0.03% 1000HZ MM入力
E−3B. R出力36V=162W 歪み率=0.03% 400HZ MM入力
E−3C. L出力36V=162W 歪み率=0.05% 1000HZ MM入力
E−3D. L出力36V=162W 歪み率=0.05% 400HZ MM入力
E−4A. R出力38V=180W 歪み率=0.04% 1000HZ MC入力
E−4B. R出力38V=180W 歪み率=0.03% 400HZ MC入力
E−4C. L出力38V=180W 歪み率=0.05% 1000HZ MC入力
E−4D. L出力38V=180W 歪み率=0.04% 400HZ MC入力
18. 完成、引き続き30分の連続定格実働、24時間エージングに入る。
G. 納品後のユーザーのメール
  受け取り後 ほぼ毎日稼働しております。
コンデンサを交換したことによってかは分かりませんが、 良くも悪くも音そのものが全く変わってしまいました。
修理前のノイズや高域の濁りは改善され それは良いのですが なんと表現すれば良いか・・ 良く言えば現代風ワイドレンジハイスピードハイファイ調。
 ただ、立ち上がり立ち下がり(消滅)が早く直線的に なりました。 「ドカーー・・ン、バシャーー・・ン」といった音が「ドカンッ!、バシャン!」 といった感じで最初は生々しさにびっくり仰天していましたが、 小編成のバロック・ミュージックの様な響きと雰囲気を最も大切に するようなソースでも、音が、パッと止まってしまうのです。
 セッティングで何とかしようと思ってはいますが、あまりの変化に少々戸惑って います。 正直、ものすごい驚きです。
  徐々にではありますがエージングからか 変化しているのも事実です。 誤解の無いように。決してクレームやいちゃもんではありませんし 重箱の隅をつつくような聴き方はしたくありません。 これはこれで新しく生まれ変わった姿だと思っています。
                     d907x-91p
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